トップ写真の解説
マイコアカネの見られるところが少なくなってきました.かつてはヨシなどが生え,浅い岸辺のある池なら何処にでもいたように思いますが,最近はそういったところから姿を消しています.これはまだ数が残っている個体群の生息する池での産卵です.水が多いときは,水草の中にもぐり込むようにして打水産卵します.
連結打水産卵.2018.9.22.
成虫
初夏に羽化し,生息地の池周辺で夏を越します.ほとんどの個体が大きく移動することはないようです.秋に産卵を行います.産卵は池岸の泥状の部分で連結打泥産卵をしたり,抽水植物の間で連結打水産卵をしたりします.
交尾.2012.10.7.
幼虫
マユタテアカネと非常によく似ています.マユタテアカネより側棘がやや長く太いです.腹部の斑紋もマユタテアカネよりすっきりとしています.腹部の第7節あたりより後ろが褐色に色づいていることが多いです.卵で越冬し,春に孵化し,幼虫は急速に成長し,初夏に羽化します.
スタジオ写真.2016.6.12.