トンボ歳時記
No.113. マイコアカネの観察. 2009.10.3.

今日は天気予報ではあまり芳しくない空模様ということでしたが,朝は青空が出ていて,どうやらアカトンボの観察にいけそうな感じでした.アカトンボの観察も残り数種になってきましたが,今日は(多分)確実に産卵に出会えるであろうマイコアカネの多産地に行きました.

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▲観察池の産卵環境.左側はコンクリート張りだが泥の岸辺ができている.

赤トンボの産卵はかなり日が高くなってから行われますので,今日は,9:30ころに家を出て,現地に入ったのは10:00過ぎでした.池の周りを見て歩くと,もはや産卵に来ているアカネがいました.マユタテアカネかと思いましたが,マイコアカネでした.

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▲産卵にやってきたマイコアカネのカップルたち.

池は水が落とされ,コンクリート張りの護岸の底より低い位置に水際が来ています.水の多い時に浮かんでいたヒシが,水際に,打ち上げられたように横たわっています.マイコアカネはそういったところをねらって,腹端を打ちつけていました.

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▲水際で産卵するマイコアカネたち.

10:30ころになると,複数のペアが産卵に来て,ショウを繰り広げてくれました.

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▲産卵にやってきた2つのペア.

池ではそれ以外に,オオキトンボがやってきており,アオイトトンボもたくさん産卵にやってきていました.目を凝らしましたが,コバネアオイトトンボは見られませんでした.その他ギンヤンマやショウジョウトンボもまだ生き残っていましたし,タイワンウチワヤンマのメスの姿も見ました.

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▲上:マイコアカネの産卵,下左:アオイトトンボの産卵
 下右上:オオキトンボ,下右下:キトンボ(別の池)

現地に入ってすぐに産卵の観察ができたため,ヒメアカネを探しに別の池へ寄ってみましたが,マユタテアカネがいただけで,あとはキトンボ,コノシメトンボなどがやってきていました.