マイコアカネはこの数年の間に非常に数が減ったアカトンボです．平地のヒメガマなどが茂った湿地状に岸辺を持つような池に棲み着いています．池の環境に目に見える変化がないのにある年突然姿が消えるといった現象があちこちの生息地で起きました．理由は分かりませんが，平地の池は低いところにあって様々なものが用水路などを通って流れ込みます．薬剤の影響が考えられますがあくまで推理でしかありません．現在生き残っているのは，集水域に農地のない山裾の池や，人が活動する公園の池です．さて，そんなマイコアカネ，何といっても額が青白く，舞妓さんの化粧のように見えるところが黄色い胸部や真っ赤な腹部と対照的で，美しいアカトンボです．通常連結打水(打泥)産卵を行います．マユタテアカネと同じく打水後高く飛び上がります．