トップ写真の解説
写真は,水落をしたため池の湧き水の流れで産卵しているペアです.ふつうは泥面に腹端を打ちつけていますが,この写真では水底の泥に打ちつけています,ナニワトンボやリスアカネの観察時に撮影したものです.
ノシメ斑型メスとの連結打泥産卵.2018.9.17.
成虫
初夏に羽化します.夏は林縁や林内の小径などで,木の枝先に止まって過ごしています.9月になると産卵が始まります.産卵は池岸の泥の上で行われ,連結打泥産卵がふつうです.時に単独で産卵する時があります.秋かなり遅くまで生き残っています.12月に入ってもその姿を見ることも稀ではありません.そんなときは,風の当たらない場所で,石や落ち葉の上に止まって,日射しを浴びながら体が冷えないようにして過ごしています.
ノシメ斑がないメスとの連結打泥産卵.2009.9.13.
幼虫
幼虫はため池で水底の落ち葉などをすくうとよく採れます.マイコアカネやミヤマアカネとよく似た形態をしています.見分けるのはかなり困難です.卵で越冬し,春に孵化して,その後急速に生育します.
スタジオ写真.2011.7.3.