トンボ観察記
No.539. マイコアカネの観察.2016.9.24.

マイコアカネを見るのが最近は難しくなってきたような気がします.No.523の記事で紹介したように,友人からの情報でマイコアカネがまだ生息しているところを教えてもらいました.前回は幼虫での確認でしたが,ついに時期がやってきましたので,成虫の確認に行ってきました.

0924-001▲マイコアカネのオス.こんな感じで結構な数は見られた.

0924-002▲朝着いた時には上の写真のように晴れていたのに,ご覧のようにすぐに曇り.

現地に着くと,オスが盛んに縄張り活動をしていました.活発に追いかけ合いをしたり,ホバリングを交えてパトロールしたりしていました.今日は出かけるときは晴れだったのに,現地に着くと雲が出てきて太陽を遮るようになりました.その直前に3頭ほどが産卵にやってきました.マイコアカネの打水のストロークは,マユタテアカネと似ていて,非常に大きく,30cmくらいの高さから一気に打水に降りてまたそれくらいの高さに戻ります.ですから,どこに打水するか見当をつけるのが難しいのです.

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0924-006▲少しの晴れ間をついて産卵にやってきたカップルたち..

そんな間に交尾態になったペアもいました.これはいけると,今日は粘ろうと思いましたが,残念なことに天気は悪くなる一方.産卵にも全くやって来なくなりました.それでも,曇り空の中,2,3ペアは産卵に入りました.

0924-003▲交尾.交尾のカップルもいくつか見られたが敏感だった.

交尾になりながら,オスが一生懸命打水の動きをしようとするのですが,メスが逆らっているのか,水面をたたくことができず,かなり高いところで打空のような動きを続けるカップルもいました.これはきっと,メスが産卵が終わった後か,産卵意欲がないかのどちらかで,産卵拒否の行動だと思います.

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0924-008▲曇っていても産卵に入ってきたカップルたち.悪条件でも産卵に来るのは,数が多い証拠.

まあ,まだシーズンは続きますので,よく晴れた日にもう一度攻めることにしました.続マイコアカネの観察までひとまず今日はこの辺で.