トンボノート
No.747. ネアカヨシヤンマの観察.2020.8.15.

真夏のトンボ観察第二弾は,夏のヤンマです.しかし,8月も中旬になるとヤブヤンマはちょっと難しくなります.今はネアカヨシヤンマやコシボソヤンマが盛りです.このところの暑さで湿地の水も干上がっているかも知れません.そうなるとネアカヨシヤンマがやって来ます.今日はネアカヨシヤンマねらいで観察に行きました.ネアカヨシヤンマは午後に産卵に来るのですが,今日は午前10:00に現地に入ったところ,1頭のメスが産卵をしていました.気温は31℃.暑い中日向で産卵しています.不思議なことに日陰には入らず,日向ばかりを飛び回ってあちこちで産卵を続けます.

▲干上がったばかりの湿地の草の中で産卵をするネアカヨシヤンマのメス.


▲イノシシの足跡のくぼみで産卵するネアカヨシヤンマ.

以前にも書きましたが,ネアカヨシヤンマはイノシシの足跡で産卵します.間接的な共生関係みたいなものですね.日向で産卵しているので,ストロボを使わず自然光でも撮影してみました.



▲ストロボを使わずに撮影した.影が濃く映っている.

ネアカヨシヤンマの産卵は,何枚撮っても同じような写真になるので,これくらいにし,最後は顔のアップです.

▲ネアカヨシヤンマのメスの顔.

水が完全に涸れていたので他のトンボの数は少なかったです.それでも,シオカラトンボやオオシオカラトンボがまだ残って活動していました.木陰ではリスアカネが止まっていました.木の枝の上側に隠れるように止まっていました.

▲枝の上に止まっているリスアカネのオス.

観察が終わったときには気温は34℃になっていました.本当にネアカヨシヤンマは暑さに強いトンボですね.