No. 1074. 春の源流域.2026.5.18.

明日あたりから天気が下り坂になって,しばらく走り梅雨のような状態になるらしいので,今日は源流域へ出かけてきました.ムカシトンボやヒメクロサナエ,クロサナエねらいです.結果は,クロサナエは見ることができませんでしたが,ヒメクロサナエとムカシトンボを見ることができました.


▲午前中,産卵メスを探して飛び回る,ムカシトンボのオス.▲

ムカシトンボのオスは,ていねいに岸辺の草の間をのぞき込むように,産卵メスを探して飛んでいました.メスもいました.ただこれ,私が気づくのが遅れて,産卵を中断させてしまいました.しかし面白いことに,このムカシトンボさん,草に絡まってバタバタやっていました.草の中に潜り込みすぎですな.


▲ムカシトンボ,こんなところで何バタバタやってんだろうとのぞき込むと...▲


▲ご覧の通り,首に草の葉が巻き付いて飛べなくなっていたのでした.▲

実はこのムカシトンボのメス,私が気づくのが遅れたのは,ヒメクロサナエのメスが産卵に入って来たからで,私が産卵しているムカシトンボのすぐ横を通り過ぎ,ヒメクロサナエに気を取られているうちに,おそらく飛び立とうとしたのでしょう.でもそのとき草が体に巻き付いて飛べなかったのです.ヒメクロサナエを見送ってから,気づいたのでした.首に巻き付いていなかったら逃げられていたでしょうね.産卵していた証拠は,上の写真の左下の植物の葉に新鮮な産卵痕が点々と並んでいることで分かります.


▲ヒメクロサナエが入って来て産卵を始めた.ムカシトンボに気づかず近づいた.▲


▲こちらは割合に落ち着いて産卵を続けてくれた.ヒメクロサナエ.▲

なお,ムカシトンボは無事草が外れて,飛んでいきました.このあとムカシトンボのオスが4回ほど飛びましたが,今日はこれだけでした.サナエトンボのオスが全く出てこなかったのはちょっと残念でした.今年は個体数が少ないのかも知れません.

今日出会ったトンボたち
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ムカシトンボ + (6)
ヒメクロサナエ + (1)
アサヒナカワトンボ + (3)
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今日のゲストは,キンイロジョウカイとマガリケムシヒキです.キンイロジョウカイは2頭飛んでいました.


▲キンイロジョウカイ.▲


▲マガリケムシヒキ.▲

こうやってゲストを迎えていると,身の回りには無数の昆虫がいるのに気づきますね.

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No. 1073. 春のトンボを見に.2026.5.15.

春のトンボは今は盛りを過ぎ,今日は近所にそれらの姿を見に出かけました.トラフトンボの姿だけは見ることができませんでしたが,それ以外の春のトンボは姿がありました.コサナエ属はそろそろ見納めのような感じがします.あまりにも気温が高いです.今日は昼ごろ29℃でした.


▲オグマサナエのオスとメス.▲

オグマサナエはまだ生き残っていました.おそらく羽化してから1ヶ月以上経っているでしょう.メスからは黄色みが消え,オスの淡色部がつや消し状態に見えます.


▲タベサナエのオスとメス.▲

タベサナエもまだまだ元気そうです.メスは池からは少し離れた尾根筋に止まっていました.今日はちょっと尾根筋も歩いてみたので,思わぬところで見つけたという感じです.


▲フタスジサナエのオスとメス.▲

フタスジサナエたちも元気ですが,ちょっと数が減り始めた感じがします.5月の中旬ですから.でもコサナエ属3種の中ではまだそこそこ生き残っています.

▲ヨツボシトンボのオス.▲

最初に訪れた場所では,ヨツボシトンボがまだまだたくさん活動していました.相変わらずビュンビュン飛び回っています.


▲シオヤトンボのオス.▲

シオヤトンボも今が最盛期のようです.複眼が青くなってきています.


▲シオカラトンボのメス.▲

シオカラトンボも飛んでいました.春一化目のシオカラです.この子孫がおそらく夏の後半の大集団をつくるのでしょう.


▲ヤマサナエのメス.▲

ヤマサナエはこれから最盛期に入るサナエトンボです.今年はまだ川にほとんど行っていないので,川に入れば,オスが飛び回り始めているでしょう.


▲モノサシトンボのオス.▲

モノサシトンボが姿を見せ始めました.春二番のトンボたちの出現です.

こうやって見るとトンボがいるように見えますが,暑いのでトンボたちも日向から避難しているみたいでした.日向で頑張っているのは,シオカラトンボ,シオヤトンボ,ハラビロトンボでした.

今日出会ったトンボたち(三ヶ所)
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フタスジサナエ +,+,+
オグマサナエ -.+,+
タベサナエ -,-,+
ヤマサナエ -,-,+
モノサシトンボ +,-,-
シオカラトンボ +,+,+
クロイトトンボ ++,-,+
シオヤトンボ +,+,++
ハラビロトンボ +,++,+
ヨツボシトンボ ++,-,-
クロスジギンヤンマ +,-,-
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今日のゲストは,ちょっと気味悪いですが,ムカデさんです.山道を歩き始めたところのトンネルの中にいました.脚を波立たせるように動かして歩いていました.よくもつれないものですね.自動的にうまく歩けるような神経系があるのでしょう.


▲ムカデさん.脚をうまく動かすものです.▲

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No. 1072. ちょっと気合いを入れて.2026.5.10.

先日北の方に行きましたがあまり成果が芳しくなかったので,今日はちょっと気合いを入れ直して,早朝から攻めてみることにしました.今日のメインはホンサナエの早朝活動確認です.7:30ごろに現地に入りました.今朝は冷え込んでいたせいか,空気が冷たく,8:30まで待ってやっとオスが1頭やって来ました.川の反対側に止まっていたので写真になりませんでした.しばらく待ちましたが,これのみ.今年は少ないようです.というか,この場所から消えそうないやな雰囲気も感じました.

ということで,春のトンボの今盛りシリーズから.まずはホンサナエ.上の川以外の場所で1頭のオスを見ました.次いで,コサナエ.今日は産卵を2頭見ました.不思議なことにオスが全然いません.


▲ホンサナエのオス.1頭だけポツンと止まっていた.▲


▲コサナエの産卵.2頭見たが,いずれも足下でやっていたので見下ろし写真.▲

川にはニホンカワトンボがたくさん飛んで活動していました.ただここのニホンカワトンボは,湿地の細流にいます.アサヒナカワトンボみたいな感じですね.そういえば,ここにはアサヒナカワトンボがいませんでしたね.


▲ニホンカワトンボ.▲

クロスジギンヤンマも3頭がバトルを繰り広げながら飛び回っていました.今が盛りですね.シオヤトンボも産卵をしています.


▲クロスジギンヤンマのパトロール.▲


▲湿地ではシオヤトンボが産卵!.これも今が絶好調の盛り.▲

オオイトトンボやアジアイトトンボも春一番に羽化した個体たちが,繁殖活動をあちこちでやっていました.まだまだ羽化していましたから,5月の下旬ぐらいにはいっぱい飛んでいることでしょう.


▲アジアイトトンボの交尾.▲

▲オオイトトンボのタンデム.敏感に私を感じて産卵はしなかった.▲

平地のトンボたちは,このようにすっかり活動の盛りに入っています.一方高原の春一番のトンボたちは,少し遅れて間もなくの活動開始を待っていました.ヒメクロサナエが日向のオタカラコウやツワブキの葉に止まっていました.2頭いました.彼らは未熟なときは樹上の上がらず日向にいるんでしょうか.


▲ヒメクロサナエのまだ未熟?なオスたち.▲

ヒラサナエも,出番はあと1週間後ぐらいでしょうか.まだ未熟ですね.


▲ヒラサナエのオスとメス.▲

平地のヤマサナエもまだ出番は少し先のようでした.


▲ヤマサナエのメス.▲

今日は高原でウスバシロチョウをゲストに迎えようと考えていたのですが,まだ早かったのか,1頭飛んでいただけでした.ということで,今日はゲストはありません.

今日出会ったトンボたち
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ホンサナエ +(1),+ (1)
コサナエ + (2)
ヤマサナエ + (3)
ヒメクロサナエ + (2)
ヒラサナエ +
ムカシトンボ +
アサヒナカワトンボ ++
ニホンカワトンボ ++,+
シオヤトンボ +,+
シオカラトンボ ++
ハラビロトンボ +
クロスジギンヤンマ + (4)
オオイトトンボ ++
アジアイトトンボ ++
ホソミオツネントンボ +
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No. 1071. オグマサナエの姿を見に.2026.5.7.

コサナエ属のうち,オグマサナエだけ姿を見ていないので,散歩を兼ねて,オグマサナエの姿を見に行きました.いましたが,オスが2頭だけでした.

▲オグマサナエのオス.▲

オグマサナエは,池岸が水面と段差になっているところによくなわばりを張っています.ですから池が深い場合,どうしても上から見下ろすような写真になってしまいます.もうかなり老熟していますね.淡色部がつや消し状態になっています.オグマサナエに混じってフタスジサナエもいました.


▲フタスジサナエのオス.▲

ここは小さな公園で,ヨツボシトンボが小さな湿地状の池で飛び回っていました.メスも産卵していましたが,オスが4,5頭いて,数回打水するごとに次々と別のオスに交尾させられていました.まあ,これがヨツボシトンボの世界です.


▲ヨツボシトンボ.元気に飛び回っており写真に撮るのも困難だった.▲

ここへ来る前に,別のところにも行ってみましたが,フタスジサナエが産卵に来ていました.ただ今年はフタスジサナエもちょっと少ないかも...クロイトトンボは今が盛りの状態でした.


▲フタスジサナエの産卵.▲


▲クロイトトンボの交尾.▲

今年はいろいろと忙しく,最近のトンボ観察が午後になることが多いです.午後になるとトンボたちは樹上に上がったり樹林内に入ってしまうことも多く,あまりトンボに出会えません.今年はこんな調子が夏まで続きそうです.

今日出会ったトンボたち
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クロイトトンボ +++
フタスジサナエ +,+ (3)
シオヤトンボ ++
シオカラトンボ ++
ヨツボシトンボ + (2),++
トラフトンボ + (1)
ホソミオツネントンボ + (5)
オグマサナエ + (2)
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今日のゲストは昆虫ではありません.クロイトトンボの観察をしていたら,スイレンの葉の下にナマズが休んでいました.ナマズも最近あまり見なくなったけど,公園の池にナマズがいるなんて,主ですな.


▲ナマズ,30cm以上はあったかも.▲

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No. 1070. 県北部の様子を見に...2026.5.5.

今日は高気圧の中心が真上に来た超快晴の一日,本当に夕方まで日が陰ることはありませんでした.久しぶりに県北部へトンボの出を見に行きました.まずはオオイトトンボ.このトンボ本当に限られた場所でしか見られなくなっています.北部の産地はまだ大丈夫でしょうか.


▲オオイトトンボの産卵.▲

オオイトトンボはいるにはいましたが,数は少なかったです.というか,池の端から次々と羽化個体が飛びだしてくる状態で,いつもよりかなり出現が遅い感じです.


▲羽化直後のオオイトトンボ.▲

コサナエも池に出ている個体数が2頭だけとさっぱりでした.しかし訪れた時刻が11時を過ぎていましたので,時間的な関係かも知れません.1頭は樹上へ上がりました.


▲十分成熟はしているので,これは例年通り出現したみたいだ.コサナエ.▲

ヤマサナエも羽化はしていましたが,まだ未熟で草原をひらひらと飛んでいる状態でした.まあこちらはこんなものでしょうね.これから数も増えてくるでしょう.


▲ヤマサナエのオスとメス.まだ淡色部が黄色い.▲

トンボ科は,シオヤトンボがたくさん飛んでいました.シオカラトンボやハラビロトンボは,まだ出現したところという状況でした.


▲シオカラトンボの未熟なメス.▲


▲ハラビロトンボのオス.黒くなり始めている.▲

池の方はこんな感じでしたので,川へ出てみました.ニホンカワトンボが活動をしています.ホンサナエも例年通り姿を見せていました.今日は水が多いせいか,濁ってもあり,ホンサナエの個体数も少なくはあまり賑やかではありませんでした.


▲ニホンカワトンボのオス.完全成熟だ.▲


▲ホンサナエのオス.元気に活動していた.▲

場所を変えてヒラサナエの羽化状況を見に行くことにしました.ヒラサナエは個体数が少なくなっているように感じられちょっと気になっています.未熟なメスが2頭ひらひらと飛んでいただけでした.


▲ヒラサナエの未熟なメス.今年も出ていて少しホッとした.▲

湿地ではシオヤトンボがバリバリ活動していました.ちょうどメスが産卵していたので撮影しました.湿地の流れ横の草地ではアサヒナカワトンボの未熟な個体が群れていました.


▲シオヤトンボの産卵メス.▲


▲アサヒナカワトンボは湿地横の草原で群れていた.▲

まあこんな感じでこの時期のトンボたちには出会えたように思います.全般的に個体数が少なく賑やかさがありませんでしたが,やはり北へ来ると一通りのトンボにお目にかかることができますね.

今日出会ったトンボたち
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オオイトトンボ ++
ホソミオツネントンボ +
ホソミイトトンボ +
コサナエ + (2)
クロスジギンヤンマ + (1)
ヤマサナエ + (7)
シオカラトンボ +
シオヤトンボ 池++,湿地++
ニホンカワトンボ 細流++,川の本流+
ハラビロトンボ + (1)
ホンサナエ + (3)
アサヒナカワトンボ +
ヒラサナエ + (2)
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今日はニワハンミョウを見つけました.いわゆるハンミョウに比べると,地味な色彩ですね.


▲ニワハンミョウ.ときどき見かけるハンミョウです.▲

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