No. 1079. 梅雨明けとヤブヤンマ.2026.7.9.

昨日8日,「梅雨明けしたとみられる」,という情報が流れました.さあ,夏がやって来ました.最近はトンボの出現が少し早くなっており,ヤブヤンマも,昨年は7月3日に繁殖活動をみました.今年は梅雨が結構はっきりとしていたので曇や雨の日が多かったのですが,早朝からガンガンに晴れた今日,早速ヤブヤンマを見に行きました.現地に入ったのは13:00前です.池をのぞくと,1頭のメスが飛んでいました.もうやって来ています.ただこのメスは落ち着きがなく,すぐに池を出て行ってしまいました.少し池のまわりを歩いてみると,ヤブヤンマの羽化殻が付いていました.この池で繁殖しているようです.


▲ヤブヤンマの羽化殻.2m位の高さのところに着いていた.▲

ヤブヤンマの羽化殻はあまり見ることがありません.しばらく待ちましたが,ヤブヤンマは入ってこないのでもう一つ,いるかも知れない池をのぞいてみました.が,こちらにもいませんでした.どちらもオオシオカラトンボが活動しており,この別の池ではリスアカネがもうなわばりを張っていました.


▲早々にリスアカネがなわばりを形成していて,オオシオカラトンボのオスとバトルをしていた.▲


▲オオシオカラトンボはたくさんいて,飛んだり止まったり産卵したりしていた.▲

さて,もう一度はじめの池に戻ることにしました.少し待つことにし,池の畔に座っていると,オスが入ってきてぶら下がりました.ヤブヤンマのオスは,メスが産卵に来る時刻に産卵場所を訪れ,このように止まってメスを待ちます.たが今日は私がバチバチストロボを焚いたので,嫌気が差したのか飛び去ってしまいました.


▲池に入ってきてすぐにぶら下がったヤブヤンマのオス.▲

ほどなくするとメスが入ってきました.今日のメスはなかなか敏感で,近寄らせてくれません.


▲木の根際に産卵するヤブヤンマのメス.近寄れないので少し遠くから撮った.▲

こういうときは,追い回すよりじっと待つのが正解です.腰を下ろして待っていると,「人体」が隠れるのに最適な物陰になり,すぐ近くで産卵することがよくあるのです.案の定くだんのメスが近づいてきました.じっと産卵を始めるのを待ちました.すると,彼女は私に興味を持ち,私の顔のすぐ前を飛んだ後,右の上腕に止まって産卵しようと産卵管を突き立てました.これは痛いので,すぐに振り払いました.ずっと以前にもミルンヤンマに「おでこ」に産卵管を突き立てられたことがあります.若いメスはいろいろ産卵基質を確かめようと学習するのでしょうか? そんなこんなで,さらにねばって待つと,やっとチャンスが訪れました.


▲若いヤブヤンマのメス.あちこち飛んでは,産卵に集中し始めた.▲

まだ若いですね.淡色部の黄色が鮮やかで,まだ緑がかっていません.撮影のため追い回していると,もう1頭別のメスが足元から飛び立ちました.いつの間に入って来たのでしょう.飛ぶ姿が少し緑っぽく感じました.このメスは先のメスより少し日齢が進んでいる感じです.腹部第1~4節の淡色部がほんの少し薄緑色になっていますし,複眼もやや青味を帯びています.


▲上のメスを追っていたとき,足元から飛び立ったもう1頭のメス.▲


▲石に生えた苔が好きなようで,そういったところによく止まるメスである.▲

写真を撮っているとさらにメスが入ってきました.全部で4頭が産卵にやって来ました.昨日まで曇りがちだった天気が今日は朝からがん晴れ.悪天気の後の晴れはメスが来る,という経験則がまた当たったようです.薄暗い池をあっちへこっちへ4頭のメスが飛び回るので,もうどれがどれか分からなくなりました.とにかく手当たり次第に写真を撮ってみましたが,どうやら3個体しか写真に入っていませんでした.上の2個体とは違う個体を載せておきます.


▲第3番目のメス.腹部の斑紋,複眼の色の違いで,上の個体と異なることが分かる.▲

あっという間に15時になりました.ここにやって来たのが13:00前ですから2時間ほどヤブヤンマと戯れたことになります.久しぶりです,こんなに楽しい時間を過ごせたのは.ただ薄暗い池なので,私の汗と二酸化炭素のにおいを嗅ぎつけたのでしょうか,蚊などの飛翔小昆虫が目の前を集団で飛び始めています.目の中にも入ってしまう感じです.ということで,今日はこのあたりで止めることにしました.

林を抜けて日向に出ました.外気温は34℃を指しています.これは熱中症に注意しなければいけません.でも明るい池の上を夏のトンボたちが活動をしています.彼らには熱中症はないのでしょうかね.


▲オオシオカラトンボ,ショウジョウトンボ,チョウトンボ.▲

チョウトンボというトンボ,黒っぽい色をしているのに,日差しの中をビュンビュン飛んでいます.すごいヤツです.暑くないのでしょうか.オオシオカラトンボやショウジョウトンボがだらんと止まっているのとは対照的です.私は日陰を選んで車の方に移動することにしました.今日はこれまでです.

今日出会ったトンボたち
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クロイトトンボ ++
キイトトンボ +
ヤブヤンマ + (6)
ギンヤンマ +
タイワンウチワヤンマ + (1)
ショウジョウトンボ ++
シオカラトンボ ++
オオシオカラトンボ ++
チョウトンボ ++
コシアキトンボ ++
リスアカネ +
ウスバキトンボ ++
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No. 1078. 久しぶりに公園に出かけた.2026.7.2.

今年の梅雨は結構雨が降り続けていまして,私の空き時間と天気がうまく一致せず,半月あまり公開が遅れました.それでも曇りがちの日,6月19日にはキイロヤマトンボ,23日にはキイロサナエを探しに出かけたのですが,いずれも成果は芳しくありませんでした.19日は,コオニヤンマ,シオカラトンボ,アオサナエ,23日は,コシアキトンボ,シオカラトンボ,ギンヤンマがいただけでした.

さて,しばらく間が開いて,池は夏の様相に変わっていました.まずはベニイトトンボを探しました.ベニイトトンボはたくさんいて,活動をしていました.


▲ベニイトトンボは10頭以上活動していた.▲

あとは,夏の普通種ばかりでした.


▲コシアキトンボのオス.▲


▲ショウジョウトンボのオス.▲


▲シオカラトンボのオス.▲


▲チョウトンボのオス.▲

早く梅雨明けをしてトンボたちに出会いたいものです.

今日出会ったトンボたち
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ベニイトトンボ ++
キイトトンボ  + (1)
クロイトトンボ ++
ウチワヤンマ + (2)
ギンヤンマ + (4)
ショウジョウトンボ +
シオカラトンボ ++
チョウトンボ ++
コシアキトンボ ++
オオシオカラトンボ +
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No. 1077. キイロヤマトンボの探索(2).2026.6.13.

昨日に引き続き,キイロヤマトンボの探索です.今日は県内の産地へ行きます.朝5時に起きて準備をし,6時には出かけました.でも現地までは2時間以上かかるので,観察を始めたのは8:30ごろでした.着くやいなやキイロヤマトンボらしいトンボが飛んでいました.割合短い間隔で来るので,今日は数が多いかと思いましたが,まあ,最初だけでした.


▲キイロヤマトンボのオス.▲

やはり後追い撮影になります.昨日よりさらにピントが甘い感じですが,これでやっとというところ.今日は産卵に2回入ってきました.一つは少し離れたところで,私から見て向こうへ行ったりこっちへ来たりの飛び方なので,写真になりませんでした.もう一つは後ろから足元を抜けるように飛び,2回ほど打水して飛び去りました.ものすごいスピードで,やはり写真にはなりませんでした.このトンボは写真に撮るのが難しいです.

でも,まだ元気に活動してくれているのが嬉しかったです.足元では,シオカラトンボ,アオサナエ,コオニヤンマなどが出てきていました.


▲アオサナエのオス.▲


▲コオニヤンマのオス.まだ若い!.▲

10:30ごろには暑いせいか飛ばなくなったので,観察を切り上げ,キイロサナエを見に行くことにしました.最近県下ではキイロサナエは激減しているのです.現地へ行ってみると,なんか,地面や細流が焼けているように暑く感じられます.全部で5頭見ました.


▲キイロサナエが激減している感じがする.▲

今日はキイロ.キイロと続いたので,ついでに,キイトトンボも撮っておきました.


▲キイトトンボの産卵.メスは中脚を大きく横に広げている.▲

オオイトトンボは結構な数飛んでいました.産卵の姿は見られませんでした..


▲オオイトトンボのオス.▲

今日のもう一つのねらいであったモートンイトトンボの姿を確認することができませんでした.ちょっと心配です.たくさんいた休耕田からはもう4年間確認していません.

今日見たトンボたちを整理しておきます.
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キイロヤマトンボ ++ (のべ10頭以上,メス産卵2回)
コオニヤンマ +
アオサナエ +
シオカラトンボ +,++
ギンヤンマ + (1)

キイロサナエ + (5)
オオイトトンボ +++
キイトトンボ ++
クロイトトンボ ++
モノサシトンボ +
ハッチョウトンボ +
ショウジョウトンボ +
シオカラトンボ ++
クロスジギンヤンマ +
ウチワヤンマ +
コフキトンボ +
コシアキトンボ +
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今日のゲストはカジカガエルです.こどものころ,裏山に登って,渓流でよく捕まえたものでした.


▲カジカガエルさんです.▲

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No. 1076. キイロヤマトンボの探索 (1).2026.6.12.

昨日,今日,明日と梅雨の晴れ間.高気圧が連なってやってくるのでかなり安定しそうです.昨日は所用で行くことができなかったのですが,今日,明日は出かけられそうです.今年は,この貴重な晴れ間を利用してキイロヤマトンボを見に行くことにしました.今日はまず県外へ.現地には10時過ぎに着いた.キイロヤマトンボオスの飛ぶ姿か見られました.


▲キイロヤマトンボのオス.どうしても後追い撮影になってしまう.▲

完全にピントは来ていないですが,着いたとたんの1枚としてはまあこんなものでしょう.その後も何度か飛びましたが,写真に撮れるような飛び方をしてくれません.とにかく速いので,運を天に任せたような撮影になります.結局シャッターチャンスがなく,いわゆる隅一になってしまいました.

13:00までねばりました.メスが1回産卵にやって来ました.ただ少し離れていたために,ひょっとしたらコヤマトンボだったかも知れません.あとは,キイロヤマトンボを待つ間に,足元のトンボたちを記録しておきました.まずはグンバイトンボ.


▲グンバイトンボ.ちょっとストロボの調子が悪くて光らないことがある.▲

オジロサナエの羽化が始まっていました.ここはヒメサナエがよく見られるのだそうですが,オジロサナエが羽化を始めたことにちょっと驚きでした.


▲オジロサナエが2頭並んで羽化していた.▲

この2頭意外にも3頭ほど羽化をしていました.キイロヤマトンボの飛ぶ場所というのは,あまり他のトンボがいません.兵庫県の産地でもよく見るのは,グンバイトンボとアオハダトンボです.ここにも両方ともいましたが,アオハダトンボの方は,もうシーズン終わりなのか,1頭が飛んだだけでした.

着いたのが少し遅かったのか,あまり多くのキイロヤマトンボは飛びませんでした.

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No. 1075. 再び源流域へ.2026.5.30.

先日に引き続き,もう一度源流域へ出かけました.クロサナエの姿を見るためにです.しかし結果は0.ヒメクロサナエが1頭産卵に下りてきただけでした.これ以外には,通り過ぎたヒメクロサナエのメスが2回とアサヒナカワトンボのオスでした.本当にトンボの個体数が少ないです.まあ源流域の調査はほとんどトンボに出会えないのが常ですけど...


▲ヒメクロサナエのメス.産卵.▲

そこで別の場所に移動し,ヒラサナエのようすを見に行きました.昨年あたりから数が激減していて気になっています.今年もほとんど姿がありませんでした.葉上に飛び上がるオスが1頭だけでした.以前はそこかしこにペタペタ止まっていたのですが.その面影はありません.とにかく暑いのです.この暑さと湿地の乾燥で,元来北方系のこの種は姿を消し始めているのかも知れません.兵庫県のヒラサナエとルリボシヤンマは今後も推移を見ていく必要がありそうです.人のいない山間の湿地では,最近は熊が怖いのですけど...


▲探していると飛び上がって止まったヒラサナエのオス.▲

湿地にはシオヤトンボが生き残っていました.


▲シオヤトンボのオス.▲

高標高地の湿地ですが,30℃ちょっと手前でした.まだ春だと思うのですが,真夏の日差しで暑いです.寒地系のトンボに限らず,春の涼しい時期に活動するトンボの今後が気がかりです.

今日出会ったトンボたち
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ヒメクロサナエ + (3)
アサヒナカワトンボ + (2)
シオヤトンボ + (1)
ヒラサナエ + (1)
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さて今日のゲストはホシベニカミキリです.都会のタブノキに多いそうです.これは5月25日に人工島の街中で見たものです.


▲ホシベニカミキリ.タブノキの害虫らしい.▲

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