No.789. 昨日の恐怖を晴らすため.2021.6.9.

昨日のトンボ調査は,恐怖そのものだと書きました.今日は昨日のような感覚は味わいたくないので,必ずトンボに出会えるところに行こうと決め,先日出会ったセスジイトトンボのいた川へ観察に行くことにしました.ここはグンバイトンボやアオサナエもいるので,うまくいけば産卵に出会えるかもしれません.いちおうねらいはセスジイトトンボとグンバイトンボに定めました.

現地に着いたのは9:50くらいでした.グンバイトンボやセスジイトトンボの繁殖活動は日が高く上がってからですので,これでも早いくらいです.ウェーダーに履き替えて,セスジイトトンボ産卵撮影用にビデオ機材もかついで,今日は本格的なコンテンツ作成で攻めることにしました.セスジイトトンボもグンバイトンボも,先日よりたくさん飛んでいました.アオハダトンボはやはり少なかったですけれども….まずはグンバイトンボから.

▲植物の茂っている岸辺に沿って,ツイツイと飛ぶグンバイトンボ.▲

▲オスどうしが出会うと,軍配状の足を開いて,威嚇する.▲

▲日向を飛ぶと,軍配状の白い脚が,陰になって目立たない.▲

11:10,1頭のオスがメスを捕まえタンデムになりました.移精行動は見なかったのですが,続いて交尾です.このオスあんまり上手でないようで何度もやり直して,やっと交尾に至りました.

▲1頭のオスがメスを捕まえ,タンデムになった.▲

▲メスを持ち上げ交尾しようとするも,何度も失敗してやり直していた.▲

▲やっとうまくいったようだ.▲

時間的にセスジイトトンボのタンデムが飛び始め,グンバイトンボの交尾が終わるまでじっと待てませんでした.で,知らぬ間に交尾は終わっていました.まあ,焦らなくても,その辺で産卵を始めるはずです.しばらくして探すことにしました.11:40,産卵しているペアを見つけました.これは多分先ほど交尾していたペアだと思います.

▲例によって歩哨姿勢で産卵するペア.▲

グンバイトンボの歩哨姿勢は,水面に対してほぼ直角に立ち上がるので,斜め上から写真を撮ったのではたいがいオスがピンボケになります.今回は,ライブビューを使って,水面ぎりぎりにカメラを置いて撮ってみましたが,あまりうまくいきませんでした.グンバイトンボの方はそんなこと気にせず,他のオスが近づいてきたら,翅をばたつかせ,軍配状の脚を広げて威嚇します.

産卵はこれ一組しか見られませんでしたが,オスはたくさん飛んでいました.前回来たときは,減少したのではないかと思うほど少なかったのですが,これだけ飛べば問題ないというくらいの数がいました.まあ,グンバイトンボはこれからですから.

さて,次はセスジイトトンボです.前回は久しぶりに出会えたうれしさでいっぱいでした.今日はたくさんいるうちに記録をきちんと撮っておく,という目的で機材を準備しましたので,まずは産卵のビデオ撮影を行いました.今日は全部で5,6組のペアが産卵していました.セスジイトトンボも,今年は数が多そうです.というか,イトトンボ類はこれくらい飛ぶのがふつうです.ビデオはまた後日公開します.

▲セスジイトトンボのオスは,よく見ると,水色がとてもきれいなトンボだ.▲

11:57,タンデムになったペアが,ワンド状になった水が滞留している場所にやって来ました.ここは水がほとんど流れていないので,アオミドロが浮かんでいます.先日のような,流れに洗われる草の方がきれいな感じがしますが,まあ贅沢は言っていられません.

▲ほぼ正午,セスジイトトンボの繁殖活動の始まりだ.▲

▲アオミドロにからめられたコカナダモに産卵をしているようだ.▲

その後数が増えてくると,あちこちで産卵する姿が見られました.産卵基質は,やはりコカナダモが好きなようです.沈水植物は組織がやわらかいからでしょうね.池では,アカミミガメなど外来生物に,沈水植物が完全といってよいほど食い尽くされてしまい,イトトンボが消えています.セスジイトトンボは川でも生活できるイトトンボですから,ここに生き残っているのでしょう.

▲コカナダモに産卵するセスジイトトンボ.▲

▲ライブビューで水面ぎりぎりの位置で撮影したセスジイトトンボの産卵.▲

ところで,今日は面白いものを見ました.セスジイトトンボの潜水産卵です.ムスジイトトンボ,クロイトトンボ,オオイトトンボの潜水産卵は見たことがありますが,セスジイトトンボは今日初めて見ました.完全に水没して産卵していました.

▲水没直前の産卵ペア.メスはすでに潜水している.▲

▲ペアが完全に水中に没した.翅や体に空気の層がついているのが分かる.▲

目的の2種が観察できました.きょうはこの2種にかかりきりでしたので,他のトンボはあまり追いかけていません.撮影できた分だけ簡単に紹介しておきます.まずはオドロキのホンサナエ.この川にはぽつんと止まっているホンサナエをよく目にするのですが,河床は基本的に石ころがゴロゴロという感じで,ホンサナエの好む砂泥底ではないのです.でも毎年のように見られるので,偶産というより,ここで生活しているとみた方が良さそうです.今日はメスでした.時期的にも遅い記録です.

▲ホンサナエのメス.岸辺の植物の中から飛び出してきた.▲

季節が入れ替わるように夏のトンボの羽化が続いていました.一番目立ったのはオジロサナエです.このポイントでは,夏にオジロサナエの姿を見たことがありませんので,繁殖活動はここではやっていないと思います.オジロサナエの幼虫は流下するという説があり,このたくさんのオジロサナエは,幼虫がこの川の上流からやって来て,羽化し,そして成虫は上流へ帰っていくのでしょう.一度この川の上流を探索してみる必要があるかも知れません.他には,コオニヤンマ,オナガサナエの羽化殻がありました.コオニヤンマは川にも現れました.

▲オジロサナエの処女飛行個体.▲

▲コオニヤンマの羽化殻.▲

▲オナガサナエの羽化殻.▲

その他の夏のトンボとしては,ハグロトンボの未熟な個体があちこち飛んでいました.

次はクロイトトンボ.ここは川なのですが,クロイトトンボは川でも平気なようです.セスジイトトンボより個体数が多いぐらいです.ここのクロイトトンボは純粋に川で生活しており,グンバイトンボにちょっかいをかけるくらい同所的に活動しています.クロイトトンボは池だけのトンボといってはいけないようです.

▲セスジイトトンボに混じって産卵活動を行うクロイトトンボ.▲

ここはヤマサナエが4月下旬に羽化するのですが,今年は非常に個体数が少ない感じです.今日も,オスが1頭現れただけでした.

▲ヤマサナエのオス.この個体は少し下流で,メスを待つような行動をとっていた.▲

さて,最後はアオサナエです.うまくいけば産卵観察などと思っていましたが,残念ながら今日も現れませんでした.この川には,この季節アオサナエがたいがいいるのですが,メスが来たのを見た記憶がありません.メスにはあまり好かれない場所なのでしょうか? まあ,オス君たち,正午頃の暑さで,垂直の腹部挙上姿勢をしていました.暑いのにご苦労様.

▲まっすぐ鉛直方向上に腹部挙上姿勢をとるアオサナエのオス.▲

ということで,13:40ごろ,観察を終了しました.気温は33℃でした.北風が吹いて夏のとは逆方向のフェーン現象です.川の中程でまだまだ頑張ってメスを待っているアオサナエ君にさよならを言って,引き上げました.やはり,生きている川でトンボと過ごすのが一番いいですね.ここが浚渫されたりしてなくならないことを祈るばかりです.

▲アオサナエ君,頑張ってください.▲

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No.788. 何もいない川は恐怖そのものだ.2021.6.8.

今日は朝からいい天気です.今日はトンボを見るというより,キイロサナエやキイロヤマトンボの過去の産地へでかけ,まだ見られるかどうかを調べることにしました.トンボ観察というよりトンボの状況調査です.

まずはキイロヤマトンボ.兵庫県のかつての有名生息地へでかけ,9:30から11:00まで飛ぶのをじっと待つという観察です.日射しがきつく結構つらかったです.結果は,10:00過ぎ,ヤマトンボ科のメスが下流から上流へ,そして少し後,上流から下流へ飛びました.次に10:20ごろ,ヤマトンボ科のオスが上流から下流へ飛び,目の前でUターンして上流へ飛び去りました.1時間30分でこれでおしまい.遠くて確認ができませんでしたので,コヤマトンボの可能性もありますが,飛び方はキイロヤマトンボのようでした.

かつては,10分とあけず,オスが往ったり来たりしていた川でした,本当に減ってしまいました.写真は撮れませんでした.他には,グンバイトンボのオス1頭が足下を飛んだのと,アオハダトンボのオス1頭が遠くの木の葉に止まっていたのと,シオカラトンボ1頭が通過しただけ.以上終わりです.まったくトンボがいないといってよい状態です.でもグンバイトンボとアオハダトンボがまだかろうじて生き残っていたのはよかったです.

次は気分を変えてムカシヤンマの産卵を見に行きました.しかしこれは全くの不発(想定内).昼食をとって,次はキイロサナエのかつての産地,私の研究フィールドだったところへ行きました.しかし,出会ったトンボは,田んぼに止まるシオカラトンボ1頭のみ,あとはまったくトンボの姿がありません.本当に何もいません.川岸を歩いてもトンボ1頭飛びません.幼虫をたくさんすくった素掘りの用水路も,U字溝に変えられていました.川の水はもやがかかったような濁りがあります.川面をのぞいてもトンボ1匹止まっていません.キイロサナエが何百といたあの時の姿が嘘のようです.見かけはそれなりなのですが….もう川が死んでいるような印象です.

▲景観としてはそれほど悪くはないが,本当に何もいない.▲

ここまでで14:00を過ぎました.結構歩き回って疲れましたので,アオサナエを見に行くことにしました.先日の工事が終わっていると観察がしやすくなりますので,状況の確認です.工事は終わっているようで,川にはアオサナエのオスが2頭,アオハダトンボが1オス2メス見つかりました.朝8:00頃家を出て,やっとトンボに接近遭遇できました.

▲アオハダトンボのメス.今年は数が非常に少ない.▲

▲アオサナエのオス.▲

今日最後は,サラサヤンマの産卵観察です.もう夕方になり,時刻的にはぴったり.移動し車を降りたときでした.空に黒い雲がかかり雷が鳴りました.そしてフロントガラスに水滴が….嫌な予感がし観察を中止.この判断は正解でした.数分後ものすごい夕立のような雨が降ってきました.天気予報通りです.ということで今日の観察は終わりにしました.

しかし,今日の二つの川で感じましたが,本当に恐ろしいくらいトンボがいません.いずれも1990年代のトンボの大産地でした.景観は今でもあまり変わっていません.小さな頃から虫に囲まれて育ってきた私にとって,穏やかな晴れの日に,植生豊かな川のそばを歩いて,何も飛ばないというのは,信じられない経験です.いつもトンボのいるところをねらって観察に出かけているので,まだトンボは生き残っているという印象が強いのですが,実態はまったく違っていました.今までこういった疲れるだけの調査は避けていました.しかし,今日,ちょっと本気を出して調査して,なんか,ゾッとしたものを感じました.

私は,仕事で,福島県第一原発事故のあった近くの南相馬市の小高区へ,事故後3年目に入ったことがあります.当時まだ避難指示解除準備区域で,住民の方々は避難して自宅には帰っていませんでした.そこを車で走ると,信号は点灯し,町並みはそのままの姿で残っているのですが,まったく人がいないのです.だれも歩いていません.町並みがあるのに人がいない…,今日の二つの川,特に二番目の川の印象が,このときの小高区に通じるものがありました.見かけの環境はほとんど変わらず残っているのにトンボがまったくいない,目に見えない恐ろしいものがそこに存在するような感覚です.小高区では線量計に示される放射能でしたが,ここに存在するものはいったい何なのだろう.やはりケミカルなのだろうか…,今こそ「沈黙の春」を思い起こすときかも知れません.

最後に,二番目の川の,昔日のキイロサナエの写真を掲載しておきたいと思います.

▲キイロサナエのタンデム.こんなのが,あちこちで見られた.▲

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No.787. ちょっと散歩.2021.6.6.

今日は天気もよくなかったので朝から家にいました.午後から青空が見えてきて,ちょっと遠出の買い物のついでに,夕方のトンボ観察をしました.行った場所に湿原があったので,そこでハッチョウトンボを観察しました.

▲ハッチョウトンボのオスとメス(未熟).

ハッチョウトンボのいる湿原でサラサヤンマが夕方の摂食飛行をしていました.おそらくメスを一日待って,今日のお勤めを終えた帰りなのでしょう.メスとは出会えたのでしょうか? 湿原の上を飛び回っていました.

▲夕方の摂食飛翔をするサラサヤンマのオス.▲

本当はムカシヤンマを見に行ったのですが,ムカシヤンマは目の前に止まっていたのを,あっと気がついた途端に飛ばせてしまって,それで今日の出会いはおしまいでした.たった一時間ほどの観察でしたが,まあ,サラサヤンマが元気で活動しているのを見て,ちょっと安心というところでしょうか.

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No.786. アオヤンマがいない.2021.6.1.

昨日・今日と好天が続いていますが,所用があってトンボ探しに行けません.ただ,今日は空いている時間帯があったので,アオヤンマの生息状況だけを見に行きました.10:00頃,風は爽やか,青空,いうことなしの条件です.しかし,アオヤンマは飛びませんでした.この生息地から消失したのでしょうか…?

一回の,一時間程度の調査で断言するのは危険ですが,アオヤンマは生息地に貼り付いた生活をしているトンボですから,この条件で姿が見えないということは,消えた可能性はかなり高いです.9年ほど前に別の生息場所でも同じことを経験しました.

毎年のようにアオヤンマが見られていたその生息地で,春に終齢幼虫を採取し,羽化させようと持ち帰って飼育しました.しかし,羽化時期になっても,翅芽がふくらむことなく,そのまま夏を越し,秋口に死んでしまいました.そして同じその年にアオヤンマの姿が見られなくなりました.生息地の中でも同じことが起きていたのでしょうか?

▲アオヤンマの生息地で採取(2012.5.18.)し,このままの状態で秋に死亡した.▲

おそらくなんらかの環境の合図で,神経系または内分泌系が発動し,メタモーフォシスが始まるのでしょう.そして成虫の形態形成が完了し,アポライシスが終わったときに,羽化が行われるのだと思います.でもこの終齢幼虫は,まったくその気配を示しませんでした.神経系か内分泌系に,何か重大な障害が起きていたように思います.ネットで調べると,最近よく使われているネオニコチノイド系の農薬は,昆虫の中枢神経系のアセチルコリン受容体と結合して作用し,神経系を攪乱するとあります.幼虫が脱皮しなかったこと,同じその年からアオヤンマが消えてしまったこと,この符合は何を意味するのでしょうか.

そういえば今日行った生息地は,ヨシやマコモが青々と茂っていて,ほとんど虫に食われていませんでした.ここに農薬がまかれたのでしょうか? これで,私の知る兵庫県下のアオヤンマの生息地はなくなりました.まだいるという情報はないではないのですが….

他のトンボの姿もとても少なく,いたのはコシアキトンボだけでした.

▲コシアキトンボが池面に出てパトロールをしている.▲

この5,6年の間に,マダラナニワトンボ,コバネアオイトトンボ,アオヤンマと,次々と既知の生息地から姿が消えていきます.懐の広い兵庫県ですから,まだどこかにいるとは信じていますが,見つけるのは相当に骨が折れそうです.

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No.785. やっと出会えたセスジイトトンボ.2021.5.30.

今日で大雨が降って三日経ちました.いくら何でももう水は引いているだろうということで,川へ出かけることにしました.アオサナエが一番の狙い目ですが,昨日ロケハンしたところにはいる気配がなく,近くで道路工事をしていて,工事の人が写真を撮るのをじっと見ていたりするので落ちつかず,別の所にしました.例年アオハダトンボを見に行くところです.

行く途中,以前から気になっていた,小さな支流に入ってみました.そのときはダビドサナエとニホンカワトンボがたくさんいたのです.しかし,今日はどちらもまったく姿がありませんでした.いなくなったのかも知れませんが,環境は悪くなっているようすもないので,もう時期が終わったのかも知れません,明後日から6月ですから.それにしても今年の春のトンボは姿を消すのが早いように思えます.代わりにヤマサナエがぽつんと1頭だけ止まっていました.近づくと飛び立ち,こちらを見てホバリング.いつものヤマサナエの行動です.

▲石の上に止まるヤマサナエのオス.成熟している.▲

▲私の気配で飛び立ち,ホバリングしてようすをうかがっている.▲

▲今年はこの頭部・胸部のアップで攻めてみようかと思っているが...(笑)▲

さて,少し寄り道をしましたので,現地到着は9:00過ぎになりました.川にはヨシが背の高さぐらいまで茂っていて歩きにくかったです.でもトンボにとっては川面を隠す壁になっているので,いい感じではあります.ここは例年アオハダトンボが5月下旬にはたくさん活動をしているところなので,川を歩くと,アオハダトンボが飛び出すのを期待しました.でも全然姿が見えません.

変な感じを抱きながら川をさかのぼっていくと,足下をセスジイトトンボのメスが通り過ぎました.セスジイトトンボがいる!.そこで,産卵基質になりそうな,草が垂れて水に洗われているような場所へ行ってみました.なんと,タンデムになっているペアを見つけました.にわかに色めきだちました.セスジイトトンボを見つけて色めきだつとは,自分でも時の流れによる変化を感じます.最近本当にセスジイトトンボが見当たらないのです.以前なら,「ああ,セスジか」といって,記録用に写真を1,2枚撮って終わりというのがふつうなくらい,無視する存在でしたのに….タンデムペアは,移精行動を行い,交尾をして,産卵を始めました.

▲移精行動を行うオス.セスジイトトンボでは初めて見るかも知れない.▲

▲セスジイトトンボの交尾.▲

▲その後産卵を始めたが,長続きしなかった.▲

このセスジイトトンボのペア,私が殺気立っているのを感じているのでしょうか.落ち着きがなく,すぐに産卵を止めて,水面ぎりぎりを飛んで下流の方へ去ってしまいました.まあ,まだ来たばかりですから,その後に出会えることを期待して,他のトンボたちを探すことにしました.

今日一番目だったのはアオサナエでした.産卵に来るメスに出会えるかもしれないという期待が持てました.でも,砂礫粒が細かく,浅い流れの,産卵に一番良い場所にはきちんとオスが止まっています.人間の考えることとオスの考えることは同じです.でもこれはある意味私の感覚がトンボと同じになっている証拠です.

▲私が産卵に来そうだと思う場所の近くに止まっているアオサナエのオス.▲

このあと,少し動きまわって,アオハダトンボやグンバイトンボを探してみることにしました.アオハダトンボは,今のところ,オスが1頭止まっているのを見ただけです.

▲最初の地点で姿を見かけたアオハダトンボはこれ1頭だけであった.▲

川を流れに沿って移動すると,アオサナエはあちこちに止まっていました.

▲川を歩いていて出会ったアオサナエのオスたち.▲

アオサナエ以外には,タベサナエの生き残り,グンバイトンボ,オジロサナエの処女飛行,コオニヤンマの羽化などに出会いました.ワンド状の水の流れが滞っているところでは,クロイトトンボがたくさんいて,クロスジギンヤンマが飛んでいたり,シオカラトンボも活動していました.クロイトトンボは格別数が多かったようです.一方でセスジイトトンボは見当たりませんでした.

▲タベサナエのメス.どうも産卵していたみたいだった.▲

▲オジロサナエは3頭ほど処女飛行に飛び立つのを見た.▲

▲グンバイトンボは,このオス1頭だけしか出会わなかった.▲

▲コオニヤンマの羽化.もう1頭いたが,気づく前に飛び去られてしまった.▲

▲本日いちばん個体数が多かったクロイトトンボ.▲

他の場所は,まだ水が若干多いせいか,深く流れも急で,あまりいい感じではありませんでした.しかし,アオハダトンボには,1頭のオスに出会っただけで,まったく活動している姿がありませんでした.私のサイトのアオハダトンボの記事は,半分以上ここで観察したことをもとにしています.この川も,アオハダトンボが姿を消す時期が来たのでしょうか…,今年だけの個体数変動ならいいのですが.

さて,最初の場所が一番良さそうなので,戻ることにしました.戻ると,セスジイトトンボが飛んでいました.朝来た時よりほんの少し数が増えている感じです.

▲セスジイトトンボのオス.ここのセスジイトトンボ後頭条が目立たない.▲

オスを撮っていると,少し下の方で産卵しているペアがいました.これ,最初に見失ったペアかも知れません.セスジイトトンボの産卵を見るのは本当に久しぶりです.次はいつ見られるかも分からないので,カメラのビデオ機能で,動画も撮っておきました.また「兵庫のトンボ二十年」の改訂版に使えそうです.

▲流れに洗われる草に止まって産卵するペア.横目でオスがにらんでいるのか?▲

▲産卵するセスジイトトンボのペア.一番下はビデオからのリッピング.▲

セスジイトトンボは,オスをのべ5頭,メスをのべ3頭見かけました.いやはや,今日,川へ行こうかどうか少し迷いはあったのですが,来てよかったです.しかし何度も言いますが,セスジイトトンボでこんなに喜ぶとは,…,本当にトンボが少なくなったのを実感せずにはいられません.

さて,そろそろ12時が近くなっています.終わろうかと思ってふと遠くを見ると,アオハダトンボが産卵をしているのを見つけました.

▲アオハダトンボの産卵.今日初めてメスを見た.▲

そこへ,もう1頭メスが入ってきました.ダブル産卵です.入ってきたメスをオスが見逃すはずもなく,早速ディスプレイを行って,交尾を試みます.

▲一連のディスプレイと移精行動まで.この後交尾したがすぐ終わってしまった.▲

▲あとのメスは,交尾後別のところで産卵をした.▲

まあ,アオハダトンボの活動も見ることができ,少しはほっとしました.しかしアオハダトンボとグンバイトンボという,だいたいセットになっているトンボが,この川から減少していることは,やはり不安です.かつての産地でも,流れの石などにラン藻のような灰褐色の藻がつき始めてしばらくしたあと姿が消えました.ここの川もそんな感じです.来年の復活を期待しておきましょう.

ということで,今日はお昼過ぎに活動を終えました.

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No.784. トンボは次の季節に.2021.5.29.

今日は朝から青空が見えていました.昨日のロケハンでは,トンボが次の季節に移り初め,今が端境期の様相を呈していました.この時期はアオサナエが一番最盛期なので,大雨が降って二日目ですので,まず川の様子を見に行きました.残念ながら,まだ水位は高く,ちょっと入るのにはばかられる感じでした.ただ水がきれいになっており,増水によって泥や藻に巻き付く藍藻類などがきれいに流され,清流になっていました.アオハダトンボが足下を飛びました.これ以外に姿はまだ見えませんでした.

▲アオハダトンボのオス.複眼が茶色で,まだ羽化して間もない個体だ.▲

アオサナエはあきらめ,次に,いつもヤマサナエが集まっている某公園に,状況を見に行きました.しかし今年はまったくヤマサナエの姿を見ません.ここでは通常6月上旬には老熟する感じなのですが,本当に姿がありません.兵庫北部でも同じようなことを経験しました.どうも今年はヤマサナエの少ない年のように思います.ヤマサナエは昨日のロケハンの場所へいずれ出かけてみることにします.ここでは,フタスジサナエとタベサナエが生き残っていました.ただ,個体数はもうほとんどこれのみという感じでした.

▲フタスジサナエのオス.▲

▲タベサナエのオス.▲

次は池のトンボの移り変わりを確認することにしました.コフキトンボから見に行くことにしました.5月の下旬には羽化して出てきます.昨年群れていた池に行ってみることにしました.コフキトンボはまだ個体数は少なかったですが,十分成熟している個体もいて,個体群の一部はもう活動を始めているといった感じでした.

▲クロイトトンボを食するコフキトンボの成熟オス.▲

▲コフキトンボの未熟オス.▲

▲コフキトンボのメス.▲

そして驚いたのは,ウチワヤンマがすでに活動を始めていたことでした.この十数年でウチワヤンマの活動時期が早くなっているようです.さらにオオヤマトンボも飛んでいました.オオヤマトンボは産卵もしていましたが,写真にはなりませんでした.その後でオスがメスを連れ去るところを見ました.また産卵に来ていたのでしょうか.

▲5月下旬にもう池に出て活動を始めているウチワヤンマのオス.▲

▲オオヤマトンボのパトロール飛行.▲

今日の最後は,アオモンイトトンボのいる池に,イトトンボを探しに行くことにしました.クロイトトンボがいましたが,この池に以前いたセスジイトトンボは見つかりません.本当にセスジイトトンボの数が減っているように思えてなりません.以前セスジイトトンボがいた池のあちこちにアカミミガメがいて,タヌキモなどの沈水植物が消えてしまっています.まだ感覚ですが,兵庫県では,かなり深刻な状態ではないかと案じています.アオモンイトトンボは,スズメノヒエ類に産卵できますので,あまり減らないのでしょう.

▲アオモンイトトンボはたくさんいて,二化目と思われる小さな個体が多くいた.▲

ここには,真っ赤なショウジョウトンボも活動をしていました.この時期に川に入れないと,見るトンボがないというのが正直な気持ちです.

▲ショウジョウトンボのオス.▲

明日は快晴になりそうですが,どうしましょうか.

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No.783. 今日もロケハン.2021.5.28.

今日は天気予報では晴れになっていましたが,空模様はもう一つで,雲が多い感じでした.今年はまだヤマサナエやサラサヤンマを見ていないので,それらのようすを下見しに行くことにしました.

最初の場所は,晴れることを期待して,曇っている間の時間つぶしに寄った,とある自然系公園です.昨年オグマサナエの個体数が多かった場所で,今年はどうかと思い見てみることにしました.結果的にはオグマサナエには出会えず,フタスジサナエばかりでした.もうオグマサナエは終わりを迎えていたのでしょうか.

▲フタスジサナエのオス.池にかかる木道の止まって暖まっているのか?▲

▲フタスジサナエはメスが多かった.体色も黄色味がなくなり,老熟の域だ.▲

フタスジサナエは薄日が射す草地を飛んでいました.2,3頭見られました.メスの体色も薄緑色をしていて,かなり日齢が経った個体のようでした.フタスジサナエでこれですから,オグマサナエは終わったのかも知れません.あとこの公園では,シオヤトンボの老熟個体,ヤマサナエの新鮮個体が見られました.季節が進みつつあるようです.

▲シオヤトンボのオスとメス.気温が低いせいか,みんな地面に止まっている.▲

▲まだ複眼が黒く緑味を帯びていないヤマサナエの未熟なメス.▲

どうもトンボの動きが不活発です.気温は20℃を超えているようですけど,日が射さず風が涼しいのでトンボたちは動かないのでしょう.この公園で小一時間過ごしたあと,サラサヤンマを見に行くことにしました.

サラサヤンマの湿地へ行く途中,また道にヤマサナエが止まっていました.本当に今日は判でついたみたいにみんな白っぽい地面に止まっています.天候と気温の関係なのでしょうか.面白いものです.ここのヤマサナエも,まだ未熟という感じです.オスの方は複眼が緑色にすきとおってきています.しかしまだ淡色部は鮮やかな黄色をしていて,薄緑色になっていません.

▲地面に止まるヤマサナエのメスとオス.ともに若い感じである.▲

そして目的のサラサヤンマの湿地に着きました.しかし環境はあまりよろしくありません.昨日の雨のせいで,湿地が水浸しになっていました.サラサヤンマは乾いた湿地にやって来るので,この環境ではダメです.案の定,オスはまったく飛んでいませんでしたし,やっと入ってきた1頭も,すぐに出て行ってしまいました.少し歩き回って,水のないところへ行ってみると,1頭だけオスが縄張りを形成して飛んでいました.

▲足下でホバリングするサラサヤンマのオスの頭部と胸部.▲

▲縄張り飛翔するサラサヤンマのオス▲

▲細いイグサのような草に止まろうとするオス.背景は縄張りの凹地.▲

▲間もなく止まるというところで,足を伸ばして草をつかもうとしている.▲

▲い草は軟らかすぎて止まることができず,結局こちらの枯れ枝に止まった.▲

▲湿地の中に止まってメスを待つサラサヤンマのオス.▲

1時間ほど待っていましたが,産卵メスは夕方が中心なので,まだ13:00ではどうしようもありません.待っている間,アサヒナカワトンボが産卵をしていました.しかしなかなか敏感で近づくことができませんでした.メスはすぐに飛び上がって様子見状態になります.オスもつられて飛び上がり,少し離れて止まりました.こうなると我慢比べ.どうせこちらはサラサヤンマのメスを待っているついでがあるので,気長に待っていると,産卵を再開しました.

▲私の気配で飛び上がったメスと,いっしょに上がったオス.▲

▲金緑色の体色が水の反射に溶け込んで,意外と目につきにくい.▲

▲産卵するアサヒナカワトンボ.▲

さて,このまま夕方まで産卵を待つという手もありますが,空はどんよりしていて,湿地の状態もサラサヤンマ向きでないし,オスも1頭だけしかいない,あまり良いコンディションではないので,今日のロケハンはこのあたりにすることにしました.

帰り道で,オグマサナエのメスに出会いました.もう老熟の極みという感じで,こんなに翅が茶色くけぶったオグマサナエのメスはあまり見たことがありません.象牙色の淡色部に草色の複眼,そして茶色の翅,枯れた色彩が渋く新鮮な個体とはまた違った味わいがあります.オオキトンボもそうですが,老熟したときにしか見られない独特の色彩は,私のお気に入りの一つでもあります.

▲老熟したオグマサナエのメス.やはりもう終わりの時期が来ていたようだ.▲

この時期は本当は川に行って,アオハダトンボの出始めやアオサナエなどを見に行くのが一番いいのですが,今日はどこの川も茶色の水が流れていて,水位も高く,それは叶いませんでした.梅雨入りの早さが恨めしいです.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 | No.783. 今日もロケハン.2021.5.28. はコメントを受け付けていません

No.782. 動きまわった一日.2021.5.23.

さて 今日は予報通り朝から快晴.昨日のロケハンの通りにトンボたちの姿を見に行くことにしました.特に昨日が雨でほとんどロケハンにならなかった源流域を中心に据えました.もし源流域でトンボに出会えなければ,そこで討ち死にする覚悟です.ねらいはクロサナエとヒメクロサナエ,ムカシトンボはもう遅いかも知れません.なにしろ,昨日を含めると三日間天候が悪く,メスたちは産卵したくてうずうずしているはずです. 8:30ぐらいに現地に入りました.まだ涼しい感じで,トンボの気配はまったくありません.しばらく待っていると,9:20,クロサナエのメスが,サァーッと入り,産卵を始めました.幸先のよいスタートです.

クロサナエの産卵

▲9:20,クロサナエが産卵に入った.まだオスは姿を見せていない.▲

続いて9:38,今度はヒメクロサナエが,クロサナエの産卵場所と同じ所に入り,産卵を始めました.このメスは相当長い時間(といっても4分ほど)産卵していたので,写真を山のように撮ってしまいました.

ヒメクロサナエの産卵

ヒメクロサナエの産卵

▲あちこち移動して産卵を続けるヒメクロサナエのメス▲

産みつけられた卵▲左側の写真には卵が見えないが右側の写真では産みつけられた卵が見える.▲

次は9:54,ヒメクロサナエのメスが,私の座っている足下に入りました.こういうのは困ります.上から見下ろすように撮ってしまうのですね.メスは逆に上を向いてこちらを見ています.目が合っている感触がありました.

▲9:54のヒメクロサナエ.足下に入って見下ろすようにしか撮影できなかった.▲

次は10:04,クロサナエです.木漏れ日が射しているところで産卵しましたので,こういう所はコントラストが強くなって,写真には不向きです.それと近づくにはちょっと足場が悪く,あまりいい感じでは撮れませんでした.

▲10:04のクロサナエ.産卵が終わって,静止して腹部の屈伸運動をしている.▲

続いて10:10,再びヒメクロサナエが産卵にやって来ました.ただこの個体,9:54の産卵個体と同じかも知れません.カメラを向けてストロボを焚いたりすると,うっとうしく感じるのか,いったん飛び去ってまた産卵に来ることがあるようです.これはすぐに飛び去りました.多分短時間で産卵を終えたのはそういうことだったからかも知れません.

▲10:10のヒメクロサナエ.すぐに産卵を終えて飛び去った.▲

今日はなかなかオスが下りてこないのです.今までにヒメクロサナエが2回短時間下りてきただけで,それも離れたところでお尻を向けていましたので,写真にはなりません.10:48にやっとクロサナエのオスが離れたところに下りたのを確認しました.

▲やっと姿を見ることができたクロサナエのオス.▲

10:10のヒメクロサナエを最後に,産卵に来るメスが少し途切れました.ムカシトンボはオスらしいのが1回飛んだだけです.もう個体数が減っているのでしょう.今日は期待できそうにありません.そこそこの数の産卵を見ることができたので,今日の予定通り,昨日のロケハンのあとをたどることにしました.ここで昼食をとることにしました.11:00,おにぎりの包装を解いた途端でした.クロサナエが産卵に入りました.

▲11:02のクロサナエのメス.やはり最後に止まってから樹上へ逃げていった.▲

これで踏ん切りがつきました.次はコサナエを見に行くことにしました.高い山の上にある池です.標高600mくらいはあるのではないでしょうか.ここは,以前観察に来たときには,5月のゴールデンウィークのころに羽化をしていました.平地の池では繁殖活動がもっとも盛んな頃です.コサナエはいました.メスをつかんで持っていくオスの姿も見ましたが,写真にはなりませんでした.

▲池の畔に止まっているコサナエのオスたち.▲

コサナエの池にはアジアイトトンボが結構たくさん飛んでいました.最近はアジアイトトンボが群れているのを見ることも少なくなりました.

▲コサナエの池で,コサナエに混じって飛んでいたアジアイトトンボの交尾.▲

コサナエのあとはヒラサナエです.ヒラサナエは昨日も姿を見ることができましたので,ちょっとだけ立ち寄りました.今日はどういうわけかオスばかりしかいませんでした.珍しく腹部挙上姿勢をとっているのがいました.

▲ヒラサナエのオスたち.▲

さて,次は平地に下りるのですが,コサナエが意外と簡単に見られ,時間があったので,もう一度ヒメクロサナエのオスの姿を撮りに源流に戻ることにしました.すると不思議なもので,先ほどほとんど姿を見せなかったオスが,ほんの10分もしないうちに2,3頭下りてきました.だいぶん気温が高くなったせいかもしれません.

▲ヒメクロサナエのオスたち.▲

さて,平地へ移動し,小川をのぞいてみました.ヤマサナエがいないかということですが,今日はヤマサナエの姿を見ることができませんでした.いや,正確に言うと,メスが足下を周回しただけでした.時間的には午後になっています.ニホンカワトンボが産卵をしていました.朽木ではなくコカナダモに産卵しています.ちょっと珍しい感じがしました.

▲ニホンカワトンボ.朽木に産卵することが多いが生きた植物組織内にも産卵する.▲

池をのぞいてみると,嬉しいことに,イトトンボが活動していました.モートンイトトンボ,オオイトトンボ,クロイトトンボ,それにホソミオツネントンボがまだ産卵していました.彼らは結構繁殖活動期間が長いですね.この池は,以前はオオイトトンボがものすごい数いましたが,最近は減って,クロイトトンボが増加し始めているように感じます.

▲モートンイトトンボのオスとメス.▲

▲オオイトトンボのオス.▲

▲クロイトトンボの交尾.▲

▲ホソミオツネントンボの産卵.3組産卵していた.▲

不均翅類としては,ヨツボシトンボ,コサナエの産卵,などを観察しました.コサナエの産卵を見たことで,今年はコサナエ属4種すべての産卵を観察・記録することができました.また,死亡直後と思われるクロスジギンヤンマのメスが浮かんでいました.鳥にでも襲われたのでしょうか.

▲ヨツボシトンボのオス.▲

▲クロスジギンヤンマのメスの亡骸.複眼の色から見て,死亡直後であろう.▲

▲コサナエの産卵.草の中にもぐりこんで産卵するので,写真は撮りにくかった.▲

帰りには,道ばたでムカシヤンマの姿を見ることができました.地面に止まっているのを思い切りローアングルで撮ってみました.飛び立ったあと,珍しく棒の先に止まりました.ムカシヤンマがこのような止まり方をするのはあまり見かけません.

▲ムカシヤンマのオス.▲

時刻は14:50くらいになりました.この後サラサヤンマを見に行きましたが,まったく飛ばずでした.朝からあちこち移動し,また昨日今日と結構動きまわったのでいささか疲れました.今日はこの辺にすることにしました.でも,やはり曇天続きのあとの快晴.トンボたちも,欲求不満を晴らすかのように,活発に活動をしていました.

これ以前の記事は,以下のアーカイヴをご覧ください.

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