トンボノート
No.746. 朝のオナガサナエ.2020.8.14.

長い梅雨,そして梅雨が明けても曇りの日が続き,とどめは台風崩れの温帯低気圧.長い間天気が不安定でしたが,今日からしばらくは「夏過ぎる」晴天つづき.熱中症に気をつけながら,夏のトンボ観察を始めることにしました.手始めはコオニヤンマ,でしたが,結果的にはコオニヤンマは姿を現さず,オナガサナエの産卵ショウになってしまいました.

現地に着いたのは,7時30頃.川の水は少なく植物も背が高く茂って,川幅が狭く川面は閉ざされた感じになっていました.でもこういう感じは産卵にはとてもいいのです.案の定,着くやいなやメスが産卵に入ってきました.今日はコオニヤンマの産卵をビデオに記録するのが当初の目的ですので,オナガサナエもビデオに撮りました.そして十分ビデオに撮ってからカメラに切り替えました.



▲9:00を過ぎると暑くなってきて,腹部挙上姿勢をするオス.

メスはのべ20回以上産卵に入ってきました.今日は特別多い感じです.もちろん,特に暑くなってくると,1頭のメスが複数回産卵に入ってきますので,メスの数はこれほど多くはありません.7:30から10:00頃まで観察を続けましたが,20分と待つことなく次々と産卵にやって来ました.また今日はオスのお持ち帰り成功率が高く,8回ぐらい産卵に来たメスがオスに持って行かれました.

▲産卵に入ってきたメス.
▲続けて入ってきた別のメス.
▲上から見下ろすように撮影したメス.

写真は9:30頃に撮影したもので,それ以前の産卵メスはすべてビデオに収めています.ビデオも公開しましたので,よければご覧ください.

最近,目的のトンボを見に行っても,数が少なく空振りになることが多かったのですが,今日は久しぶりに溜飲を下げた(おおげさですが)という感じでした.でも,目的のコオニヤンマではなかったですが…

オナガサナエ以外には,コオニヤンマのオス,ハグロトンボ,シオカラトンボがいました.そうそう,シオカラトンボがたくさんいて,オナガサナエのメスを自分のメスと勘違いするのでしょうか,数回メスにつかみかかり,1回タンデムになりました.スチルカメラでなかったので記録できませんでしたけど.

▲コオニヤンマ.これ1頭だけしか姿を見なかった.
▲ハグロトンボはたくさんいて,盛んに活動をしていた.
▲シオカラトンボは,川の流れの上で打水産卵までしていた.