
しばらく間が開きました.毎日とても暑かったので出かけるのをやめ,その間を利用して,新しいWebページを作成していました.今日は寒冷前線が南へ下がり,秋の空気におおわれる天気でした.久しぶりにすずしくなりそうで,トンボ観察に出かけることにしました.実際,最高気温は29度まででした.朝はまだクマゼミが鳴き,アブラゼミ,ミンミンゼミが鳴き,さらにツクツクボウシが鳴いて,夏の名残が残る中, ハグロトンボを見に行くことにしました.


▲観察地では,ハグロトンボのオスたちが,闘争を繰り広げていた.
現地に着いたのは10:00ころ.ハグロトンボは川に出ていて,オスたちは往ったり来たり,そして一カ所に集まって闘争を繰り広げていました.メスはまだあまり目立ちませんでしたが,1カ所だけ,メスがオスの縄張り内に止まっていました.オスは気にしているようで,一生懸命気を引こうとしています.やがて,オスはメスに接近,メスはオスを受け入れました.

▲オスの右上にメスが止まっている.

▲頻繁にウィング・クラッピングを行い,メスの気を引こうとする.

▲メスはオスを受け入れ,オスはメスの上に乗りかかる.



▲メスの前胸を尾部付属器で前胸をつかみ,飛び立つ.
オスはメスとタンデムになり,メスを引っ張って飛び立ちました.そして水面近くで,移精行動,交尾へと至りました.


▲水面近くで,移精行動から交尾へと至る.
このあと,産卵を始めるまで待たずに,夏の名残のトンボたちの観察に行きました.しばらくは産卵をしているので,交尾の時間を別のトンボの観察に当てたわけです.ひとまわりして戻ってくると,きっちりと産卵をやっていました.


▲産卵しているハグロトンボのメス.
さて,ハグロトンボはこれくらいにして,あとは,夏のトンボの生き残りたちを紹介しておきましょう.まだまだ夏のトンボたちは元気です.

▲遠くにウチワヤンマが見えた.

▲シオカラトンボは非常にたくさん飛んでいた.

▲数は少ないが,コフキトンボの,二化目と思われる小型の個体もいた.

▲ショウジョウトンボ.かなり老熟がかっている一方,新鮮な個体もいた.

▲キイトトンボも元気に産卵していた.

▲オオイトトンボも,二化目と思われる小型の個体が飛んでいた.


▲チョウトンボもまだまだ元気である.


▲チョウトンボは産卵もしていた.2頭産卵を見た.
ということで,残り時間は,ハグロトンボの繁殖活動をビデオに収めていました.また,近いうちに,兵庫県とその近隣のトンボたちで公開します.ということで,今日はここまで.
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