トンボノート
No.707. 北海道のトンボたち(4).2019.7.22.

 今日は朝から晴れています.しかしこの晴れは知床連山より北側に限られているようです.ちなみに北海道では西側というらしい.網走はその位置にあるので晴れています.今日は釧路へ行く予定ですが,晴れがもったいないので,もう一度エゾトンボ類の摂食飛翔を見に行って,何か新しい種が混じっていないか探してみることにしました.

▲コエゾトンボのメス.




▲今日は低く飛んでいるコエゾトンボのオスたち.

 昨日の場所に着いたのは9:30ころです.たくさんのエゾトンボが摂食飛翔をしています.なぜここにだけ集まるのでしょうか.よく見ていると,小さな羽虫がたくさん飛んでいます.こういう餌が集中して発生しているところに集まっているようです.いくつか採集してみましたが,昨日と変わらず,タカネトンボとコエゾトンボだけでした.

▲タカネトンボのオス.
▲タカネトンボのメス.
▲コエゾトンボのオス.
▲コエゾトンボのメス.

 1時間ほどいて,次は別海町の方に寄り道することにしました.データ放送によると午後は晴れるようです.北海道はちょっと移動するというだけで100km.もう慣れましたけど,走ってばかりいる感じです.根北峠にさしかかると空が曇ってきました.2時間足らずで一昨日訪れた沼に到着しました.空は晴れていましたが,風がものすごく強い.水面を飛んでいるのはシオカラトンボだけ.天候が荒れるとだめなのか,それともトンボがいないのか,それすら判断できません.

 ここは見切って,宿泊地の釧路へ移動することにしました.また100km以上.釧路では,郊外にある小さな池に行ってみました.空はどんよりとした曇り空.風はほとんどありませんが,トンボが飛ぶ雰囲気ではありません.池のそばの草むらの中にキタイトトンボが群れていました.青色のメスがいました.1頭だけ,キタイトトンボにしては腹部が細長いメスがいて,オゼイトトンボかと思いましたが,姿を見失い,確認が出来ませんでした.あと,テネラルなアオイトトンボがたくさんいました.

▲キタイトトンボのオス.もうだいぶん見慣れてきた感じだ.
▲キタイトトンボのオス.胸の部分が薄緑色ではなく水色になっている.
▲キタイトトンボの青色型のメス.
▲キタイトトンボの未熟なメス.
▲ちょっと腹部の長さが長い感じのするメス.でも多分キタイトトンボだろう.


▲アオイトトンボのオス(上)とメス(下).

 今日も,最初を除いて,結局悪天候に悩まされた感じです.晴れてトンボが活動してくれないと,そこにいないのか,いるけど出てきていないだけなのかが分からず,悩ましい限りです.明日も曇り空の予報です.