トンボノート
No.682. オグマサナエの探索.2019.5.5.

タベサナエ,フタスジサナエと観察したので,オグマサナエが繁殖活動をやっている場所探しに行きました.先日行ったところです.ここには池が2つあるのですが,どちらで繁殖活動をやっているのか分からないのです.

▲道路上にはこのようにたくさんのオグマサナエが止まっているのだが,どこが繁殖池なのか?

今日も道路上には止まっていました.そこで,以前幼虫が採れた池を調べることにしました.池に入ると,池の塩ビパイプに止まっていました.いちおういるんですね,池にも.あきらかに繁殖活動の一環だと考えられますが,私に驚いて飛んで逃げたあと,もう戻ってきませんでした.

▲池に突き出た塩ビパイプに止まっているオグマサナエのオス.

そこで,もう少し産卵しそうな場所へ,池のまわりを歩いて移動しました.池の方から1頭のコサナエ属が飛び出してきました.すぐ先に止まったので写真を撮って確認しましたら,タベサナエでした.この生息地でタベサナエは初めてです.フタスジサナエは去年見つけたので,ここには結局コサナエ属3種が生息していることになります.

▲生け方飛び出してきたコサナエ属は,タベサナエであった.

そして,私が一番産卵にやって来るだろうと踏んでいる場所へ行きました.すると,目の前でコサナエ属が産卵しています.上の写真を撮るために,シャッター速度やISO感度を変えていたので,それらを調整していると,ピントを合わせる前に産卵が終わってしまいました.この生息地ではオグマサナエの個体数が一番多いので,多分オグマサナエかと思い,1時間ほど待ちました.しかし次の産卵はなし.オスがときどき入ってきますので,これを撮ったらなんとタベサナエでした.さっきの産卵個体も,タベサナエだったのかも知れません.

▲入ってきたオスはタベサナエであった.

ということで,産卵待ちで時間を使ってしまい,もう一つの池にも行ってはみましたが,コサナエ属は見かけませんでした.もうお昼近くで,かなり暑くなってきました.去年も結局失敗でしたが,今年もここのオグマサナエはどこにいるのか分からずじまいでした.もう一つ別の場所があるので,明日晴れたらそこへ行ってみましょう.