新 トンボ歳時記
No.407. 今年最後の飛来種の調査.2012.11.4.

今年は兵庫県内へ1度飛来種のアカネを探しに出かけていますが,まだ姿を見つけていません.そこで,今日は,県外の有名観察地へ出かけてみることにしました.飛来種のアカネは10月中旬から下旬がピークで,時期的にはもう終わりに近いような感じです.ただこの時期,他に特に見るべきトンボもないし,ということでダメモトで行ってみました.

現地には10:00前に着きました.薄曇り状態で,気温は15℃前後です.あまりよい状態ではありません.アキアカネはすでに飛んでいましたが,トンボの姿は,まだちらほらという感じです.でもひこばえの茂る水田に入っていくと,そこに,オナガアカネのメスを見つけました.何と幸先のいいことでしょう.10:15で,到着後17分で一番目標をゲットすることができました.

十分観察したかったのですが,欲を出して捕まえようとしたのが運の尽き,少し飛んだ後,アキアカネのオスに追われてどこかへ行ってしまいました.やはり,観察に徹して,その後の動きを追いかけるべきでしたね.2度ほど打水したこともあったのですが... 残念です.その後気をよくしてかなり探し歩きましたが,結局は「すみいち」で,これだけで終わってしまいました.11:00ころに日が射すと, アキアカネは たくさん連結態や交尾態が飛びました.ただ今日は飛来種探しに徹していたので.記録はほとんどありません.


さて,昼からは,兵庫県内でもう一度探してみることにしました.一昨年オナガアカネを見つけたところへ行ってみましたが,結果は見つからず.アキアカネ,ナツアカネ,リスアカネがいただけでした.

また奥の方にある池では,アオモンイトトンボ,アジアイトトンボがまだがんばっていました.これらのオスの体色は,最盛期では薄い緑がかった色をしていますが,今日見たオスは,いずれも濃い水色を呈していました.

ということで,今年の飛来種調査は終了しました.結果はオナガアカネのメス1頭.まあ簡単には見つからないものですけどね.ほとんど歩きっぱなしの調査で,今日は足ががくがくという感じでした.

ここではコバネイナゴと思われるバッタが交尾していました.今日はこれをゲストにしてブログを閉じたいと思います.ハネナガイナゴではないと思うのですが,間違っていたらお許しを...