トンボ歳時記
No.309. ミヤマアカネを探して. 2011.9.10.

毎年ミヤマアカネを見に行くところへは行かず,今日は,家の用事のついでに,ミヤマアカネのの探索に出かけました.

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▲今日の観察地.

結果からいうと,ミヤマアカネはオスが1頭いただけで,あとは見つけることができませんでした.

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▲ミヤマアカネのやや未熟なオス.

川には,ハグロトンボがたくさんいて,あちこちで産卵も見られましたが,ハグロトンボはこれほど敏感だったかと,改めて思うほど,一歩動くと,産卵をやめてパッと飛び立ってしまいます.やっとのことで,階段の陰になっているところで産卵しているメスを,陰から顔をのぞき込むようにして撮影しました.

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▲ハグロトンボのオス(上)と産卵するメス(下).


あまり成果がなかったので,帰りに以前オオイトトンボがいた池に寄ってみました.そこでは面白い光景を見ました.オオイトトンボらしきものが,たくさん水面の上を飛び回っているのです.群飛という感じです.捕まえてみるとオオイトトンボではなく,ムスジイトトンボでした.

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▲ムスジイトトンボの群飛(上)と採集確認の写真.
 上の池面に見える水色の点がすべてムスジイトトンボ(らしい).

写真には12頭以上が写っていると思います.ムスジイトトンボの集団水面群飛という,面白い現象でした.あと,足元でコシアキトンボが産卵をしていました.まだまだ頑張っていますね.

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▲コシアキトンボの産卵.

今日は用事ついでの観察という感じでしたので,この程度で終わりにしました.