さて,次はナニワトンボの未熟個体探しです.池に着くと,ナニワトンボはすぐに見つかりました.でも,もう青灰色の粉をふいています.早いですね.これがふく前の個体を見ようと思うと,やはり6月下旬か7月上旬まででしょう.やはり難しい... 池では,ナニワトンボ以外に,リスアカネ,マイコアカネ,マユタテアカネなどのアカトンボが,秋の出番を待って木陰で生活していました.
▲小野市の池と,そこのトンボたち.
上:観察地の全景.2段目:ショウジョウトンボのオス.
3段目:左はリスアカネ,右はマイコアカネ.
4段目:ナニワトンボのオス.少しだけ肢のつけ根あたりに未熟色が残っている.
ナニワトンボを探していると,コシアキトンボが産卵に入ってきました.30分あまりの間に,合計3頭が産卵に来ました.写真は数枚成功です.ここのコシアキトンボもオスに追われてメスはじっと産卵できないようです.
▲コシアキトンボの産卵.
次に向かったのは,林内で休むカトリヤンマの探索です.現地の池に着いて周辺林を探しましたが,残念ながら今年は姿がありませんでした.代わりといっては何ですが,めったに出会えないオオヤマトンボの懸垂静止に出会いました.池の畔に立っていると,どこからともなくやってきて止まりました.奇跡的なタイミングで,懸垂静止しているオオヤマトンボを撮ることができました.
▲3番目の観察池.下はこの池の畔の木に止まったオオヤマトンボのオス.
最後は,飽きずに,カトリヤンマの探索でとある里山公園に出かけました.ここでもカトリヤンマは不発.カトリヤンマも見るのが難しくなりました.時刻はもう夕方になっていたので,オニヤンマが摂食しながら飛んでいました.あと,エゾトンボが摂食,ヒメアカネ,コシアキトンボ(産卵)などを見ました.
▲最後の観察地.
2段目:オニヤンマ,3段目:コシアキトンボ産卵,下:ヒメアカネ.
今日は近場だったので,移動時間が少なく,池でゆっくりと観察時間がもてたのがよかったです.普通種は遠くへ行く必要はありませんね.