トンボ歳時記
No.230. 晩秋のトンボ生き残り調査(1)-1.2010.12.4.

今日は,気温は低かったのですが,雲一つない快晴.やることがあったのだけれども落ち着かず,10時30分ころから出かけて,何種類くらいのトンボが生き残っているかを巡回調査することにしました.順序通りにはなりませんが,兵庫のトンボ情報と,神戸のトンボ情報を,ページわけすることにしました.

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▲最初の観察地,定点.たいぶん水が増えた.

さて,いつも通り,今年の定点観察池にやってきました.風が少しあって冷たく感じました.トンボたちは農道や池に入り込んで活動をしていました.

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▲マユタテアカネのオスたち.

農道ではマユタテアカネがたくさん飛びかっていました.不思議とメスは見つからないのですが,オスが10頭ほど飛んでいました.キトンボも混じっていました.

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▲キトンボのオスたち.

マユタテアカネもキトンボも,池に出ており,まだオスは繁殖活動を行っていました.気温が低い感じがするので.キトンボは産卵には来ないだろうと思われました.明日は非常によい天気で,きっとキトンボが産卵にやってくるでしょう.でもあすは大阪でトンボ仲間の会合があって観察に来ることができません.12月のキトンボの産卵を見たいのですけどね.残念!


さて,この池を後にして,次は市内の池を二つ回り,最後に加東市へオオアオイトトンボとナツアカネの生き残りを見に行きました.

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▲水田とナツアカネ(上),アキアカネ(下).

水田と雑木林は,もう冬の様相を呈し始めていました.しかし,アキアカネが結構見られて,最近減少しているアキアカネは,晩秋にすこしだけ数を増やしているように感じました,

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▲オオアオイトトンボを観察した池.

最後に,先々週オオアオイトトンボの産卵を観察した池に寄ってみました.産卵場所には日が差し暖かだったのですが,産卵どころかペアの姿もありませんでした.唯一,オスが飛び立ち,葉に止まりました.

まあ,神戸市外では,5種を確認できたのでこの時期としては上出来でしょう.