これはアオビタイトンボの産卵です．アオビタイトンボはコシアキトンボのように卵を植物表面に貼り付けます．これは浮葉植物の葉に卵を貼り付けようと，その場所をねらってホバリングしている瞬間です．アオビタイトンボのオスはシオカラトンボのように青白い粉を吹きますが，メスはこのような黒地に黄色の斑紋が並ぶような模様をしています．オスも未熟なうちは似たような色彩だそうです．

　兵庫県では，2001年7月5日に神戸市内で1例だけ発見されたトンボで，県内に分布しているわけではありません．1977年までは大東諸島だけに見られたトンボでそれから50年たらずの間に山口県まで北上してきました．そのうち兵庫県でも見られるかもしれません．