トップ写真の解説
ハネビロトンボは,兵庫県では通常幼虫が冬を越せないと考えられており,飛来種として扱われています.したがって,繁殖活動を見ようと思えば,南の方に出かける必要があります.これは奄美大島で見たハネビロトンボの産卵です.メスはすでに卵塊を形成しています.このあと,オスはメスをいったんメスを放して,メスが単独で打水産卵したあと,再びタンデムになります.
産卵中のハネビロトンボ.2024.7.10.
成虫
ハネビロトンボは兵庫県にもしばしば飛来します.夏から秋口にかけてその姿を見ることが多いようです.この写真のようにかなり新しい個体も見られます.神戸市内で採集した例では,ほとんど羽化して間もない個体でした.一時的に幼虫が育って羽化することがあるのかもしれません.
池の上空を飛翔するオス.2005.7.24.