トップ写真の解説
オスと同色型のメスです.黒化型と言ってよいくらい,黒色部が広がっています.また淡色部が薄緑色というより水色に近い感じです.ハスの浮葉表面に産卵しています.午後2時半頃で,一番暑い時に,日向で産卵をしています.相当に暑さに強いのでしょう.と同時に観察者にとっても,汗たらたら状態で,熱中症危険状態ですね.
オスと同色型のメスによる単独植物組織内産卵.2016.7.30.
成虫
アオモンイトトンボは,もともと南方に分布中心がある,暑い国のトンボです.兵庫県では春に出現して,おそらくその次の世代(あるいは遅れて成長している世代かもしれない)が夏に大量に出現します.おそらく一年に二化以上しているものと推察されます.春早く採れる幼虫には終齢のものが多く,これらは成虫が多数出現するときに姿を消します.しかしその後だらだらと幼虫が採れ続け,成虫も途切れることなく見ることができます.秋口になると春のものよりひとまわり小さな個体が出現し,その後成虫のの姿が見られなくなってきます.
生息地の池では,午前中ほとんどが交尾態になっており,単独でいる個体を探す方が難しいくらいです.産卵は午後2時ころに,炎天下暑さをものともせず日向でやっています.メスは多型を示し,トップ写真のように雄色型のメスと,上の写真のように異色型とがあります.
生息地の池では,午前中ほとんどが交尾態になっており,単独でいる個体を探す方が難しいくらいです.産卵は午後2時ころに,炎天下暑さをものともせず日向でやっています.メスは多型を示し,トップ写真のように雄色型のメスと,上の写真のように異色型とがあります.
交尾.2016.7.30.
幼虫
アオモンイトトンボとアジアイトトンボの幼虫はよく似ています.越冬中の幼虫については,アオモンイトトンボの方が尾鰓の幅がやや広いのですが,アジアイトトンボの二化目は幅が広くなる傾向があって,区別が困難になります.
スタジオ写真.2011.5.28.