-
a.体が黒と黄色の斑紋からなり,金属緑色をしていない.・・・・・・・・トラフトンボ属
b.体が金属緑色を基調としており,黄色の斑紋が混じる.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2. -
a.頭部顔面の大部分が黄色をしている.前後翅の第4,5径脈 R4+5 と中脈前枝 MA がその末端部で接近している.♂の肛角部が丸い.・・・・・・・・・・・・・・ミナミトンボ属
b.頭部顔面の大部分が黒色をしている.前後翅の第4,5径脈 R4+5 と中脈前枝 MA はほぼ平行に進み,その末端部で特に接近することはない.♂の肛角部はやや尖っている.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3. -
a.後翅の肘脈室 cu に横脈が通常1本,時に2本存在する.♂の尾部上付属器は,下付属器より少し長いだけである.♀の産卵弁は板状である.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カラカネトンボ属/カラカネトンボ
b.後翅の肘脈室 cu に横脈が通常2本存在する.♂の尾部上付属器は,下付属器より明らかに長い.♀の産卵弁はくさび状または軽く巻いた帯状である.・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エゾトンボ属
<兵庫県に産するエゾトンボ属3種の比較>
兵庫県には,エゾトンボ属は3種しか分布せず,これらの区別は比較的容易である.以下に図説しておきたい.
オスの場合は,尾部上付属器のを横から見た形状で区別するのが一番よい.下の図にあるように,明らかな形態の違いが見られる.
メスの場合は,産卵弁の形状と,腹部の形状・斑紋で区別するとよい.下図のように,タカネトンボの産卵弁は尖っていなくて,エゾトンボとハネビロエゾトンボは尖っている.エゾトンボは成熟しても腹部に黄色の斑紋が残るが,ハネビロエゾトンボは未熟な時から黄色の斑紋はない.