No. 1060. オオキトンボ没姿調査(3)2025.11.30.

今日も快晴.オオキトンボの没姿調査の3回目です.アップロードが2日遅れたのは,写真で個体識別するのに限界を感じ,作業が進まなかったからでした.もう少し個体数が減らないとこの方法は無理と感じました.とりあえず区別可能な個体を並べて,確実にいた数だけは押さえておきたいと思います.


▲No.01 オス:翅の破れが大きい.右後翅の先端が縁紋より先が欠落.▲


▲No.02 オス:右後翅の破れはNo.01と似ているが,左前翅の後縁が破れていない.▲


▲No.03 メス:右前後翅の後縁が破れている.▲


▲No.04 オス:右後翅が半分以上破れている.▲


▲No.05 オス:腹部第5節が凹んでいる.▲


▲No.06 オス:右前翅先端部だけに顕著な破れがある.▲


▲No.07 オス:右後翅中央の後縁に破れ左後翅中央の後縁にも破れ.▲


▲No.08 オス:右前後翅後縁部に破れ.▲


▲No.09 オス:かなり綺麗だが,右前翅,左後翅,先端後縁に小さな破れ.▲


▲No.10 オス:額上縁部ににほくろがある.▲

以上は翅の破れなどから判別できたものです.またこれらと同じ個体だと判別された写真が7枚あります.写真は全部で33個体撮ったので,これ以外に16枚の翅がほとんど破れていないオスの写真が残りました.そしてこれらは区別がほとんどできません.4枚ほど例示しておきます.


▲翅の破れていないオスたち.▲

この4枚を含む残りの16枚全部が同じ個体だとは思われないのですが,この中に別個体が何頭含まれているかは分かりません.ただ確実に言えることは少なくとも1頭は上記No.01からNo.10の個体たちとは異なるということです.したがって,本日の個体数は,11+αということにしておきます.

やはりきちんとやるにはマーキングしないといけませんね.オオキトンボがそんなにたくさんいるはずがないだろうという軽い気持ちで始めでしまいました.個体数が減ってきたらなんとかなるような気はします.それにしても,この時期まだたくさん生き残っていることは驚きです.私的な終見記録は12月5日ですが,これを越えそうな感じです.

連続で観察していると,オオキトンボのオスは,池に出ず,堰堤上や草原を飛んでメスを探しているらしいことに気がつきます.2回ほどオスがメスを追いかけ,メスは一気に上昇して逃げるという行動を観察しました.また先日の交尾態の写真のペアは,池の近くの小径で目の前でオスがメスを捕まえてタンデムになったものです.その他にも2回ほど堰堤近くの小径でオスがメスを捕まえてタンデムになり飛び去る姿を見ています.

アカトンボを観察していると,池でオスがメスを捕まえてタンデムになるという姿は,タンデム状態の数と比較すると,あまり目にしないことに気づきます.オオキトンボのオスは,池から少し離れたところで過ごしているメスを探して,タンデムから交尾を行っていることを実際に目にしました.こんなことはある意味当たり前のことかも知れませんが,連続して観察をすることで,それが「論理的予想」から「経験的確信」に変わっていることが実感できます.実際この没姿調査,なんかつまらない観察をしているような気になるときもあるのですけど,やはりそこで見られる実際の行動を目の当たりにすることによって得られる情報は,観察者にとって貴重であると思っています.

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No. 1059. オオキトンボの没姿調査(2.1)2025.11.27.

今日は朝から快晴で,冬の午後はよく曇るので(今日もそうなった),10:00ごろから調査することにしました.(2.1)というのは,昨日のやり直しの意味です.現地に着くとまだ風は少し冷たい感じでしたが,気温は14℃でした.道の草はまだぬれていましたが,オオキトンボはもう飛んでいました.繁殖活動もまだ行われていました.


▲No.01 オス/No.02 メス:交尾.見つけたのは10:54で,調査の途中だった.▲

まずメスから見ていくことにします.メスは上の交尾態のものも含めて5頭いました.この時期にメスが5頭みつかったというのは,結構多いです.今日は特徴のある翅の破れなどを白矢印で示しました.また上の交尾態のメスは,場所から考えて下の4頭のメスとは異なると考えています.翅の破れがない個体で,下のNo.05個体とは時間的に見て同一ではないと思われます.


▲No.03 メス:左後翅の破れが大きく特徴的である.▲


▲No.04 メス:No.01と左後翅の破れは似ているがよく見ると異なっている.▲


▲No.05 メス:右前翅の先端後縁に小さな破れがあるが,ほぼ破れがない.▲


▲No.06 メス:他の4種と比べても翅の破れの状況は異なる.▲

次はオスです.特徴的な翅の破れがあるものは区別がしやすいですので,それから見ていきます.


▲No.07 オス:4枚の翅全部に破れがあるオス.▲


▲No.08 オス:右後翅が大きく破れているオス.▲


▲No.09 オス:左前翅後縁の大きな破れがある個体.▲


▲No.10 オス:腹部の付け根に大きな傷跡がある.▲


▲No.11 オス:ほぼ完全な翅の持ち主だが右後翅先端後縁に小さな破れがある.▲


▲No.12 オス:翅はほぼ完全な個体.左後翅先端に小さなギザギザが見られるが.▲


▲No.13 オス:翅も体も傷がない.▲


▲No.14 オス:翅も体も傷がない.▲


▲No.15 オス:翅も体も傷がない.体色がまだ茶色味がうすい.▲


▲No.16 オス:翅も体も傷がない.▲


▲No.17 オス:翅も体も傷がない.▲


▲No.18 オス:翅が破れているが,角度的にはっきりしない.▲

以上写真で区別できるのは,No.11までで,No.12以降は同じ個体が混じっている可能性があります.この中で,写真と光の関係かも知れませんが,腹部の茶色化が進んだものと進んでいないものがあるので,少なくとも2個体はいると考えると,11+2で,最低13頭はいたことになります.今日の結果は13頭としておきます.11月の末も近いのになかなかの数が残っている感じです.1回目の10頭以上という結果とあまり変わっていないといえます.

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No. 1058. オオキトンボの没姿調査(2)2025.11.26

今日は朝は雲一つない青空が広がっていました.オオキトンボの没姿調査にはもってこいの日和です.調査地へ行く前に,別の池にオオキトンボを見に行きました.うまくいけば繁殖活動が見られるとも期待して行きました.しかし,池に着いたら雲が湧き出てきて,池の上を飛ぶトンボはいませんでした.


▲オオキトンボは元気に活動はしていた.▲

全部で6,7頭はいたかと思います.他のトンボの姿はほとんど見られず,タイリクアカネが2頭見られただけでした.


▲タイリクアカネのオスたち.▲

だんだんとトンボが少なくなってきています.空はだんだんと雲が重たく垂れ込めるようになってきました.まあ,一応調査地へ行ってみることにしました.調査地に着いたら,ほんの少し日が差しましたが,トンボたちは落ち着きがなく,すぐにどこかへ飛んでいってしまう感じでした.


▲調査地のオオキトンボ.▲

池を一回りしたところ,のべ8頭のオオキトンボが飛びました.写真に撮れたのは上の1頭だけでした.晩秋の天気は移り変わりが早いです.

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No. 1057. オオキトンボの没姿調査(1)2025.11.22.

オオキトンボの没姿調査を始めました.今日は12:00ごろから観察を開始しました.観察池のまわりを2往復して,すべての個体を撮影する努力をしました.あとは,翅の破れや体色,その他の特徴を利用して個体判別をするという方法で個体数を数えるという方法です.できるだけ背面から写真を撮る方が区別しやすいのですが,実際はなかなかうまくいきませんでした.


▲日向に憩うオオキトンボのオスたち.▲

それでは早速個体識別しながら個体数を数えていきましょう.


▲No.01 オス:左右の前翅の破れ,特に左前翅中央後縁の破れ,左後翅の破れ.▲


▲No.02 オス:右前後翅はいずれもぼろぼろ.▲


▲No.03 オス:No.01と似ているが,左前翅後縁の破れがないので別個体.▲


▲No.04 オス:右前翅先端の前縁部縁紋だけを残しての破れ.▲


▲No.05 オス:ほとんど破れがないが,右前翅先端の小さな破れがある.▲


▲No.06 オス:ほとんど破れがないが右後翅先端後縁の小さな破れ.腹部第6節の傷.▲


▲No.07 オス:右後翅の縁紋より先の前縁部分の破れ.▲


▲No. 08 オス:翅にめだった破れがない.尾部付属器が左右不揃い.▲


▲No.09 メス:右前後翅先端の破れ,左前翅先端後縁の破れ.▲


▲No.10 メス:腹部第3-4節間にある傷.No.09にはない.▲

以上,確実なのは,8オス2メスの合計10頭でしたが,明らかに逃げてしまったものがいくらかあったので,今日は10頭以上ということになります.

あとアキアカネが産卵するのに出会いました.またナツアカネもいました.アキアカネは本当に少ないですね,オオキトンボの方が多いといういつもながらの珍現象です.


▲アキアカネのメス,褐色個体.▲


▲アキアカネの産卵.▲


▲ナツアカネのメス.▲

それではまた次の没姿調査まで.

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No. 1056. コバネアオイトトンボを見に行った.2025.11.20.

今日はコバネアオイトトンボを見に行くことにしました.先日1頭だけ見かけたのですが,もう秋も深くなりましたので,アオイトトンボはほとんど消えていて,見つけやすくなっているでしょう.今日は最高気温15℃ということですから,正午ごろがいちばんいいと思い,出かけました.


▲コバネアオイトトンボの産卵.▲

数はあまり多くはありませんでしたが,秋の日差しを受けながら,産卵活動をやっていました.ただ,植物が堅いのか,すぐに飛び立って場所を移動し,産卵を試みていました.


▲コバネアオイトトンボの産卵.最初と同じ個体.▲

他のペアはいないかと探しましたら,少し離れたところにもう1ペアいました.これはオスの体色が違うこととメスの左中脚が途中で切れていないことで,別ペアと分かります.


▲上とは違うペアの産卵.▲

他には,オスが単独で飛ぶ姿がちらほらという感じでした.アオイトトンボとオオアオイトトンボもそれぞれ1頭ずつ見かけました.


▲コバネアオイトトンボの単独オス.▲

コバネアオイトトンボが少ないので,アカトンボを見てみることにしました.マイコアカネがいました.交尾していました.まだ繁殖活動をやろうとしているのですね.オスの顔面も青味が消え白くなっていました.またリスアカネも産卵していました.ただこれはすぐに姿を消したので,ほとんど写真にはなりませんでした.


▲マイコアカネの交尾.▲


▲リスアカネの産卵.▲

そろそろ引き上げようかと思い,最後にもう一通りまわりを歩きましたら,コバネアオイトトンボが移精行動から交尾に移行するところを観察できました.それはそうと,コバネアオイトトンボ,体色がほとんど茶金色ばかりです.晩秋になるとこうなるのでしょうか.


▲コバネアオイトトンボの移精行動.▲


▲コバネアオイトトンボの交尾.▲

さて,まだ時間的にはゆとりがあるので,オオキトンボを見に行くことにしました.この場所は今年はそこそこの数が集まっていて,家から近いこともあり,没姿調査をしてみようかと思っています.あと10日間で12月,まずは12月越えをするかどうかというところですね.これからしばらくオオキトンボばかりが出てくるかも知れません.


▲オオキトンボのオスとメス.太陽がだいぶん傾き,日光が黄色い.▲

ということで,暖かい昼間の3時間ほどの観察でした.

今日も単焦点のマクロレンズを使ったのですが,解像感が高い感じがします.やはり単焦点レンズは素晴らしいですね.

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