トンボノート
No.930. ヤブヤンマの産卵.2023.7.22.

今日は,一番暑い14:00過ぎ,トンボたちはどうしてるかなと,日当たりのよい池に見に行くことにしました.いやはや夏のトンボたちは元気です.ギンヤンマ,コシアキトンボ,チョウトンボ,ショウジョウトンボ,シオカラトンボ,オオシオカラトンボ,クロイトトンボなど,日向でビュンビュン飛んで活動をしていました.普通種ばかりですが,たくさんいると,何か嬉しいです.ギンヤンマだけ紹介しておきます.


▲数が多くて池には入れないのだろうか,道の上を飛ぶギンヤンマのオス.

さて,一通り夏のトンボたちを見た後,今日の目的であるヤブヤンマを探しに行きました.ここは前から目をつけていたところで,昨年は姿を見ることができませんでしたが,今年はどうでしょうか?

林の中の薄暗い池に着くと,オオシオカラトンボに混じって,ヤブヤンマのメスが産卵にやってきていました.時刻は15:53です.兵庫北部ではだいたい正午前後に産卵に来るのですが,ここはかなり遅い午後に産卵活動をしていますね.


▲割合敏感で,ストロボを炊くと,すぐに場所を移動するヤブヤンマのメス.

追いかけながら撮影を続けていますと,もう1頭いました.2頭がもつれ合うように飛んだあと,もう一頭の個体が入れ替わるように私のそばで産卵を始めました.


▲やはりこちらも結構敏感に飛び立っては移動する.

草の陰などに入り込んで産卵することが多く,なかなか写真に撮りにくい感じでしたが,しばらく撮影を止めて観察を続けていると,このメスは私の方に飛んできて,私を隠れ蓑にするように私の足下に入り込んで,真下で産卵を始めました.私を危険な生物とは認めていないみたいです.


▲私の近くで産卵を続けるヤブヤンマのメス.

ここが近場でヤブヤンマの産卵が確実に撮れる場所であれば,兵庫北部まで行かなくてすみます.ただ,去年は不発に終わっていますので,数が少ないのかも知れません.今日はついていただけかもしれないので,黄昏飛翔を見に来てそれを確かめることにしました.

18:30に同じ場所に出かけました.約1時間黄昏飛翔を観察しましたが,ヤブヤンマがのべ5回ほど,マルタンヤンマが1頭通過していっただけでした.


▲通過していったマルタンヤンマのメス.


▲ヤブヤンマの飛翔.

まあ,この飛び方からいえることは,飛ぶ場所が違うのか,あるいは個体数が少ないのかのどちらかです.近いので,またぶらっと見に来ることにします.