トンボノート
No.918. 神戸のトンボ調査(10)2023.6.13.

今日は一日家にいるつもりでしたが,なんか朝から太陽が顔を出したりして,梅雨の中休み状態しかし曇りベースという感じでしたので,神戸市内のトンボ調査に出かけることにしました.一応狙いはオオイトトンボとしました.

オオイトトンボの過去の記録地である植物園と,もう一つこの春見つけたタヌキモが生えている池です.しかし,どちらもクロイトトンボは飛んでいましたが,オオイトトンボは姿がありませんでした.オオイトトンボは神戸市では本当に見つけにくいトンボになりました.以前も一日歩き続けて探しましたが見つからずでした.まだ当てはありますので,後日出かけてみます.

まあそんな中で今年の初出会い記録を増やすことができましたので,順次紹介していきましょう.まずはモノサシトンボ.


▲No.24:モノサシトンボの未熟オス(上)と未熟メス(下).

モノサシトンボは一つの池で結構たくさん飛んでいました.まだまだ羽化が続いているような状態でした.次はショウジョウトンボ.


▲No.25:ショウジョウトンボのオス(上)とメス(下).

そしてアオイトトンボがもう羽化を始めていました.


▲No.26:アオイトトンボの未熟なメス.

さらに,最後に寄った別の池ではオオヤマトンボが飛んでいました.


▲No.27:オオヤマトンボのオス.

今年は早春のトンボたちもまだまだ生き残っているようで,フタスジサナエが元気に飛んでいました.


▲フタスジサナエのオス(上)とメス(下).

そのほか最初に立ち寄った池では,イトトンボたちが草むらで休んでいました.


▲まだ午前中なので,アオモンイトトンボの交尾タイムである.


▲セスジイトトンボのオスとメスも摂食中.


▲クロイトトンボも草むらでお休み中.

この写真で,クロイトトンボのオスの翅胸前面の淡色条が非常に太い(広い)のでなんかセスジイトトンボとの交雑種みたいに見えます.後この池では,オオヤマトンボ,コフキトンボ,コシアキトンボ,シオカラトンボなどが見られました.

あと欲を出してサラサヤンマとハッチョウトンボを見に,過去に記録のある湿地に行きましたが,何もいませんでした.昔ハッチョウトンボが消えて,その後ずっと途絶えたままになっています.復活も,種の供給源がないのでしょうね,このまま何もいない湿地状態が続きそうです.本当にトンボがいません.

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今日は,神戸のトンボ調査を始める前に,ちょっと隣市の森林公園を覗いてみたのです.なんとクロスジギンヤンマが産卵に来ていました.今年はクロスジギンヤンマの産卵によく接近遭遇します.それも写真が撮りやすい位置に産卵に来てくれます.これで3回目です.


▲クロスジギンヤンマの産卵.複眼上部が透き通り老熟を感じさせる.

この公園でも春のトンボがまだ活動していました.ヨツボシトンボとフタスジサナエとヤマサナエです.

▲ヨツボシトンボ(上),フタスジサナエ(中),ヤマサナエ(下).

あとチョウトンボが羽化を始めていました.ショウジョウトンボとシオカラトンボとクロイトトンボは元気いっぱいでした.


▲ショウジョウトンボ.数はあまり多くはなかった.


▲クロイトトンボはまた数が増えたように感じた.


▲シオカラトンボ.

やはり6月は多種のトンボに出会えます.ただ観察モードではなく調査モードなので,止まっている写真ばかりになりました.