トンボノート
No.911. 神戸のトンボ調査(6)2023.5.27.

今日は晴れる予報で,以前から六甲山をハイキングしながら,ムカシトンボやその他のトンボを調べる予定にしていました.しかしこの2,3日の間に曇りベースに予報が変わり,どうしようかと考えました.来週は台風が接近するかもしれないし,ムカシトンボはもう時期的に引き延ばすことができないし,ということで,出かけることにしました.麓に車を止め,六甲山までは公共交通機関を使い,歩いて降りてくるというコースです.

ムカシトンボの生息する流れは,残念ながら曇天で気温が低い状態.これでは出てこないと思いながらも,1時間は待機しました.しかし天候の回復も望めず,10:30,現地を後にしました.ただ,フキが生えているところがあり,葉柄を調べましたら,産卵痕がありました.ムカシトンボは,まだこの地で生き続けているようです.


▲No.14:ムカシトンボ.流畔のフキの葉柄に見られたムカシトンボの産卵痕.

卵ですが,まあこれもムカシトンボに違いないので,カウントしておきました.ヒメクロサナエは全く動きがありませんでした.

今日は引き返さず,そのまま麓まで下ります.途中山道が川と交差するところがあり,そこで,ダビドサナエとミヤマカワトンボに出会いました.神戸市のトンボの再調査で,これらのトンボを見るためにわざわざ一日を潰して出かける必要がなくなりましたので,ラッキーでした.


▲No.15:ダビドサナエのオス.

ダビドサナエは最近本当に出会わなくなりましたが,こういう上流の環境へ出かけないからかもしれません.六甲山の渓流にはちゃんと居ました.少し日が差したのがよかったのでしょうね.


▲No.16:ミヤマカワトンボのメス.

あと,アサヒナカワトンボに出会いました.


▲アサヒナカワトンボのオスとメス.オスは脚がちぎれている.

山から下りると晴れてきましたので,帰りに,市外へアオヤンマの様子を見に行きました.アオヤンマは飛んでいましたが,すぐに池から出て行ったりして,落ち着きがなく,また午前中に来た方がよいような感じでした.いずれにしても今年も生き残っていました.

今日は山下りをして神戸のトンボ調査を行いました.