トンボノート
No.837. クロサナエが活動を始めました.2022.5.24.

今日は源流域のトンボのうち,クロサナエを見に行きました.雨の後の晴れ三日目で,ちょっと不安がありましたが,雨は一日だったし,クロサナエも繁殖活動を始めたばかりだろうということで,行ってみることにしました.

9時少し前に到着し,早速観察ポイントに位置取りしました.小型のサナエトンボが時々水面を飛びます.9:08には,クロサナエのメスも入ってきましたが,これは2,3回旋回してすぐに逃げてしまいました.9:30ぐらいまで,ヒメクロサナエと思われるオスが出入りしましたが止まることはありませんでした.その後動きがなくなりました.そこで少し流れに沿って歩いてみますと,ヒメクロサナエのオスが止まっているのに出会いました.まだ淡色部が黄色みを帯びていて,成熟したところという感じです.


▲流れの畔に止まるヒメクロサナエのオス.

▲ヒメクロサナエのオスは全部で3頭見かけた.

しばらく待ちましたが,トンボに動きがなく,だんだんと雨の後の晴れ三日目のジンクスが当たりそうな気配がしてきました.でも,11:05ごろ,クロサナエのメスが産卵に入りました.

▲最初に産卵に入ってきたクロサナエのメス.短時間で飛び去った.

11:27に,2頭目のクロサナエが入りました.さらに続いて,11:58ごろに3頭目のメスが入りました.いずれも短時間で産卵を終えて飛び去りました.これらはいずれも産卵が終わると,静止をしてから飛び去りました.


▲2回目に入ってきたクロサナエの産卵.


▲3回目のクロサナエの産卵.

3頭入ってくれば十分成果があったといえますので,次は,今年計画している「造成湿地」の調査に出かけました.調査の目的はサラサヤンマの存在確認ですがこれは見つかりませんでした.いたのは,ヤマサナエ,コサナエ,オオイトトンボ,ハラビロトンボなどでした.


▲コサナエのオス.川に止まっていた.


▲ヤマサナエのオス(上)とメス(下).


▲オオイトトンボの産卵.

調査が終わってからまだ時間がありましたので,サラサヤンマを見に行くことにしました.たくさんいれば,ちょうど産卵に来る時間帯なので,粘ってみようかと考えました.しかし,いたのは2頭のオスだけでした.湿地は乾ききっており,ちょっと状況はよくなく,あまり期待ができないので,30分ほどで終わりにしました.


▲薄暗いところで縄張り飛翔をしていたサラサヤンマのオス.


▲明るいところで摂食飛翔をしていた別のサラサヤンマのオス.

ということで,結構歩き回りましたので,疲れました.今日はここまでです.