昨日の強風から一転,今日は風もなく穏やかな快晴の朝でした.この時期はトラフトンボかコサナエ属の観察になります.今年はトラフトンボはあまり可能性がないので,コサナエ属3種の活動を観察することにしました.
まずはフタスジサナエです.目的地に着くと,まだ朝の8時台で,外気温は12度.ちょっとトンボの動きは不活発に感じました.まだ未熟そうに見えるメスがシダの葉に止まっていました.
朝にはよく産卵に来るので,毎年観察している産卵ポイントに降りて,メスを待ちました.すると間もなく1頭のメスが産卵に入ってきました.
まあ,幸先のいいときはこんなものですね.観察を始めて5分もしないうちに,産卵にやって来てくれました.もっと早く来ていれば,さらに多くの産卵に出会えたかもしれません.
このメスは,産卵中に静止することがありませんでした.しばらくの間産卵を続けて最後に静止しました.近づいて行くと飛び立ち,そばに隠れて止まっていたオスに捕まりました.そして交尾になりました.
来てすぐに一つの目的を果たせましたので,次はオグマサナエが来ている池に行って,オグマサナエの産卵をねらうことにしました.次の池に着くと,フタスジサナエが活動していました.ときどき飛んで周りをパトロールしています.
オグマサナエは,岸辺で,フタスジサナエに混じって止まっていました.時刻は9:30.このオスといっしょにメスがやって来るのを待つことにしました.オスのいるところにメスは来るはずです.
1時間30分ほど待ちましたが,何も産卵にはやってきませんでした.オス君といっしょで待ちぼうけというところです.やはり夕方が狙い目なのでしょう.そこで,回りを少し調べてみることにしました.すると,別の池にタベサナエがいました.
他には変わったことがないので,もう一度オグマサナエの所へ戻りました.するとまもなくメスが産卵に入りました.胸側の黒条が1本でしたが,オグマサナエではなくタベサナエでした.この池ではタベサナエのオスが見当たらないのですが,メスは気にせず産卵にやって来るようです.
残念ながらというか,予想通りというか,やはりオグマサナエの産卵を見ることはなかなか難しいです.やはり朝か夕方に攻めるしかないようですね.明日は晴天ですが,孫たちの守があり,その後しばらく天気が悪そうで,次は来週の観察になりそうです.いよいよ川に入ることにしようかと考えています.
そうそう,今日もイトトンボ類を1頭も見かけることがありませんでした.とても気になります,この状況が….コサナエ属以外には,トラフトンボが飛んでいたのと,シオカラトンボ,シオヤトンボ,そしてニホンカワトンボといったところでした.