トンボノート
No.766. 茶色のオオキトンボを見に… 2020.11.17.

今日もいい天気.そろそろオオキトンボも茶色になり始める季節.老熟したオオキトンボの色が好きで,これをビデオに収めようと出かけました.まず最初の池は水がなく,トンボはほとんどいませんでした.ナツアカネがパラパラといただけでした.と,そんな中に黒っぽいいトンボが…,シオカラトンボです.それも,まだ青白い粉を吹いていないオス!.これ,この数日のうちに羽化したのでしょう? この二,三日20度を超える毎日が続いており,その暖かさに誘われて出てきたのかも知れません.いずれにしても兵庫県では珍しい記録ではないでしょうか.

▲若いシオカラトンボのオス.この時期としては珍しく非常に遅い記録である.

ねらいのオオキトンボがいなかったので,二番目の池に行きました.池は水が少し落とされ,ここには来ていました.オオキトンボが二組産卵していました.今日は茶色のオオキトンボがねらいですので,止まっているオスを探しました.3頭ほどいましたが,まだ茶色と言うには少し早いようでした.あと10日くらい経てばいい色になるでしょう.

▲色が濃くなってきて赤味が増し,茶色に近くなっているオオキトンボのオス.

この池には少数ながらマイコアカネが生息しています.今日,まだ生き残っていました.顔面は青白さが消え,白くなっているオスです.

▲マイコアカネのオス.

この池からマイコアカネが姿を消さないうちに,繁殖活動の記録を撮っておかねばならないと感じました.来年また来ることにしましょう.あと,アオイトトンボが池の周囲を飛んでいたり,タイリクアカネが産卵していたりしていました.今日は汗をかくくらい暑かったです.