続 トンボ歳時記
No.654. 晩秋のトンボたち(2) まだまだ元気なアキアカネ.2018.11.10.

今日は兵庫県は全域で晴れ模様.先月末にアジアイトトンボがまだまだ頑張って繁殖活動をしていたので,まだやっているかと,様子を見に行きました.

▲アジアイトトンボのオス.オスが単独で飛んでいるだけであった.

残念ながら,オスがポツポツと飛んでいただけで,2週間前とは打って変わった状況でした.しかし,アジアイトトンボというトンボは,4月にはもう羽化をして成虫が姿を見せていますし,産卵活動さえ見ることがありますから,足かけ8ヶ月間も成虫を見続けることができるトンボです.多分,もっとも長期間成虫が出現しているトンボの一つでしょうね.

さて,アジアイトトンボの観察地ではアキアカネたちがまだまだ元気に産卵を行っていました.

▲水位の下がった泥地で元気に産卵する茶色メスのアキアカネ.

日向を翅を輝かせて飛び回るオスやメスのアキアカネが唯一のアカトンボという感じで,他のアカトンボはまったく姿を見せませんでした.アキアカネの産卵の動きもペタペタという感じの打泥で,動きが小さくなっている気がしました.写真でも分かりますが,太陽の高度が低くなって,斜めから日が差している感じがします.これ11:00ころなのです.

▲アキアカネ赤色メスの産卵.体色もだいぶんくすんできて日齢が進んでいることが分かる.

別のアカトンボも見たかったので少し移動してみましたが,アキアカネばかりです.そんな中にキトンボがいました.いずれも晩秋のトンボです.

▲キトンボのオス.

今日歩いてみて,いよいよシーズンも終わりに近づいたなという感じがしました.今年は今までになく徹底的にトンボを追いかけたシーズンでしたが,それも終わりに近づいてきた感じがしました.また一年過ぎようとしています.