トンボ観察記
No.523. アカトンボのヤゴ採集.2016.6.12.

マイコアカネの幼虫を長い間見ていないので,友人から得た情報で採集に出かけてみました.なんか久しぶりのアカトンボの幼虫採集のような気がします.さて,成果は…

0612-01▲マイコアカネの幼虫.マユタテアカネに酷似するが,側棘の長さ・太さがやや大きい.

マイコアカネはいましたいました.本当に久しぶりに見るような気がします.腹部後半が褐色に染まる独特の色彩…,といっても,酷似するマユタテアカネにもそういった個体がありますので,色だけでは区別できません.でも長年の観察眼が,マイコアカネであることを確信させます.

0612-02▲マイコアカネ.腹部後半が独特の茶色を呈するが,親しんだ者にしかわからないかも…

全部で10頭ほど採集しました.その時にかかった外道が面白かった.この場所は加西市でかなり内陸部にあり,しかもマイコアカネがいるのでガマやヨシが密生している環境です.そんな所にいたのが,なんとタイリクアカネ!. 以前から言っていますが,もうタイリクアカネは海岸を好むアカネではない! と断言できます.これについては,一度どこかでレポートを書きたいと思います.

0612-03

0612-04▲タイリクアカネの幼虫.こんな内陸部にも幼虫が見つかる.東部の丸みと眼がかわいい.

タイリクアカネは2頭採集できました.そしてもう一種のアカトンボがアキアカネです.

0612-05▲アキアカネの幼虫.翅芽が膨らみ羽化が間近い.

ホームページの充実のためアカネ属の幼虫を採集しに行ったわけですが,あと残されたのが,ミヤマアカネとナツアカネ.ナツアカネのいる所を見つけるのが意外と難しそうです.今年は各地が水不足で,干上がっていますのでね…