新 トンボ歳時記
No.462. グンバイトンボの産卵観察.2014.6.29.

この2,3年,6月の土日に仕事が入ることが多く,今年も6月8日以来のトンボ観察になりました.一番いい季節なのに残念です.と,愚痴を言っても始まらないので,今日の観察記を記すことにします.今日は,端境期のトンボを見ようというのが狙いでした.しかし,池や湿地では春のトンボがほとんど姿を消していて,知らぬ間に季節は初夏へと進んでいました.そうですよね,もう夏至を過ぎたのですから....結局あちこちのぞいて,今が旬のトンボを見ることにしました.やはり旬のトンボを観察するのが一番だと,いつも結局そういう感じです.今日はアオハダトンボとグンバイトンボにしました.毎年の定番メニューです.

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アオハダトンボは,数はいましたが,あまり繁殖活動が活発ではなく,今日は面白味がありませんでした.グンバイトンボの方はたくさんのペアが産卵をしていて,今日はこちらがメインになりそうです.

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写真は何枚撮っても同じようなものばかりですし,今日はビデオカメラを回すことにしました.延々と7分以上続く産卵ビデオにしました.根気がありそうでしたら,記事の最後のリンクからご覧ください.3組のペアが見せてくれる産卵ショウです.

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川ではオジロサナエやオナガサナエも羽化して,いよいよ夏のトンボの季節も間近になりました.今年は源流域にこもっていたのと3週間開いたのとで,浦島太郎状態の感じです.




 6月下旬,グンバイトンボの産卵のシーズンです.産卵のための微小環境の好みにやはり共通性があるのか,グンバイトンボは一か所にかたまって産卵していることが多いです.空は晴れたり曇ったり.梅雨の晴れ間を狙って彼らは産卵を行います.3組のカップルが,ただただ7分間,産卵を続けるだけのビデオです.
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