トンボ歳時記
No.307. コシボソヤンマの観察. 2011.8.27.

今日はセスジイトトンボを見ようと,過去の記録地を4箇所ほどまわりましたが,全く姿がありませんでした.セスジイトトンボも減ったのかなぁ...

ということで,先日来雨が降っているので,水位が上がっていることを期待して,ハネビロエゾトンボの生息地へ観察に行くことにしました.水位はあまり回復していませんでしたが,わずかな水たまりの上で2〜3頭のオスがなわばりをはっていました.以前に十分写真を撮ったこともあるので,今日は低感度・低速シャッターで,より良質の写真を撮るようにしてみました.また,長時間ホバリングする個体に当たったので,試しにオートフォーカスでねらってみたところ,十分フォーカスが追随し,結果は上々でした.また高速シャッターでFP発光させるよりも,同調速度以下で発光させた方が,翅の動きが止まって撮影されることに気づきました.?ウウム...

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▲ハネビロエゾトンボのオスのなわばり飛翔.

今日のハネビロエゾトンボは,もともと目的ではなかったので,11:30ころから1時間ほどで切り上げましたが,それでもメスが3回入り,産卵を行いました.もっとも,2回はオスにさらわれました.交尾態がいいところに止まったのですが,近づくと感づかれて結局高いところで止まってしまいました.

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▲産卵に入ったハネビロエゾトンボのメス.1分もするとオスにさらわれた.
 上は交尾態になったハネビロエゾトンボ.高いところへ上がってしまう.

ということで,13:00前には切り上げ,今日の主目的である,コシボソヤンマの産卵を観察に,神戸市内に戻りました.


毎年,8月の15日前後に観察にいっているのですが,今年は仕事と雨の関係で,2週間近く遅れての観察です.まだいるかどうかちょっと不安でした.現地に着くと,昨年・一昨年と産卵していたところには来ていなくて,川の方に産卵に来ていました.

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▲コシボソヤンマの産卵.

今日はオスが結構飛んでいました.3頭くらいが行ったり来たりしています.いつも思うのですが,コシボソヤンマのオスって,何のために飛んでいるのだろう,という感じです.産卵しているメスのすぐ横を飛んでもメスに気づかないのですから... ギンヤンマなどは目ざとく見つけるのにねぇ.

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▲流れの上を飛び回るコシボソヤンマのオス.

ところで,この場所は,初夏にハネビロエゾトンボの幼虫を採ったところですが,そのハネビロエゾトンボの成虫も流れの上を飛んでいました.神戸市内でハネビロエゾトンボの成虫を見るのは本当に久しぶりでした.すぐに逃げたので,写真にはなりませんでした.

最後に今日のゲスト.神戸市内で見た,ミヤマカラスアゲハです.

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▲今日のゲスト,ミヤマカラスアゲハ.