トンボ歳時記
No.297. タカネトンボの観察・普通種大作戦(7). 2011.8.3.

今日は,別の用事もあり,兵庫県の北部へ主に普通種を見に行きました.そして最後にタカネトンボを見に行くことにしました.わざわざ兵庫北部まで行ったのは,南部では出会える場所を知らないからに他なりません.

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▲まずは一昨年見たミヤマサナエの川へ.下:オナガサナエのオス.

せっかく北部へ行ったので,ミヤマサナエを見た川へ,今日もちょっと寄ってみました.でも少し離れたところにオナガサナエがいただけでした.ということですぐに普通種を見に出かけました.

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▲観察地の風景と,暑さと戦っているオスたち.
 2段目:コフキトンボのオス.日向で飛び回っている.
 3段目:ウチワヤンマのオス.もう色もすすけてきてかなり傷んでいる.
 下:オオシオカラトンボのオス.木の枝の陰になる位置にへばりついている.

トンボたちはそれぞれに暑さと戦っているようでした.初夏のトンボたちはもうからだがかなり傷んでいました.ショウジョウトンボも例外ではありません.

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▲ショウジョウトンボの産卵.
 上:体もかなり傷んでいるが,腹部挙上姿勢で太陽と戦っている.
 その他:単独打水産卵をするメス.

これらのトンボに対して,夏の後半に頑張り出すオニヤンマは,まだ若々しい個体ばかりでした.オニヤンマは日陰の小径を飛んでいました.あまりこのブログには出てこないトンボです.それは最近南部であまりオニヤンマを見なくなったからです.昔はよく,日中も道路の上などを飛んでいたものでした.せいぜい最近は早朝や夕方にしか飛ぶのを見ません.で,写真に撮りにくくなっています.

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▲オニヤンマ.日陰の小径を悠然と飛び回り,時々止まる.

ひとしきり普通種を撮り,暑さもピークを迎えてきましたので,高い山に避暑しようと,タカネトンボを見に足を伸ばしました.タカネトンボはたくさん飛んでいましたが,写真はピンぼけの山でした,2度入ってきたメスだけ何とか撮れました.もっとも1頭はすぐにオスに連れ去られてしまいました.

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▲タカネトンボの観察地とタカネトンボ.

この池には,ヤブヤンマ,オオルリボシヤンマ,そして気の早いルリボシヤンマが飛んでいました.オニヤンマは再々水飲みにやってきていました.