トンボ歳時記
No.294. 普通種大作戦(5). 2011.8.1.

今日は,土曜日出勤の代休.六甲山地・丹生山地に入り,ハネビロエゾトンボを探しました.結論から言うと結果はヌル.夕方丹生山地でエゾトンボが摂食飛翔をするのを見ただけでした.まあ,これは想定内です.それ以外には普通種大作戦の第5弾.モノサシトンボとネキトンボを見るのがサブの目的です.もっともネキトンボは普通種ではないかもしれませんね.

ファイル 294-1.jpg
▲第一の観察地.上:ネキトンボ,中:堰堤の池,下:コオニヤンマ.

第一の観察地は,ハネビロエゾトンボの幼虫を採ったところですが,川にはコオニヤンマがいただけで,あとはトンボの姿がありませんでした.川にある堰堤の池では,高い木のてっぺんにネキトンボが止まっていました.彼らは本当に木のてっぺんが好きですね.あと,この池ではリスアカネが羽化していました.

ファイル 294-2.jpg
▲第二の観察地.上:池の風景.
 2段目:アサヒナカワトンボのメス.3段目以下:ネキトンボのオス.

第二の観察池では,驚いたことに,まだアサヒナカワトンボが生き残っていました.もう立派なおばあさんという感じです.ここにはネキトンボのオスが1頭,池の畔に止まっていました.あとはシオカラトンボだけ.

ファイル 294-3.jpg
▲第三の観察地.モノサシトンボがいた.

第三の観察地が,以前ネキトンボの産卵を撮影した場所です.残念ながらネキトンボはいませんでした.コシアキトンボとモノサシトンボがいただけです.モノサシトンボは合計2ペアが産卵をしていました.

ファイル 294-4.jpg
▲モノサシトンボの産卵.

あと,コシアキトンボが産卵に入りましたが,遠くで手が出ませんでした.この池から,少しハイキングコースを歩いて,次の池に行きました.その池では,遠くでネキトンボが飛びかっていましたが,遠すぎます.オニヤンマが池の上を飛んだりしました.クロイトトンボが水面でホバリングしていました.

ファイル 294-5.jpg
▲第四の観察地.下はクロイトトンボのオス.

まあ,六甲山地・丹生山地とも,トンボが少ないです.以前はアキアカネがいたこともあって,夏の六甲山はトンボがうじゃうじゃという感じでしたが,本当にさみしい限りです.沈黙の春ならず沈黙の夏といった様相です.