7月9日に採集してきたハグロトンボが羽化しました.カワトンボの羽化をはっきりと見たいというのが,今年の羽化ラッシュの始まりでした.アオハダトンボに始まって,ハグロトンボまでやってきました.いわゆるカワトンボ属 Mnais の羽化をまだ見ていないのですが,アオハダトンボ属などは,静止期に大きく後にのけぞりはしますが,頭部はきちんと前方を向いており,直立型の羽化であると考えられます.
▲定位から静止期まで.
定位してから脱皮が始まるまでかなりかかっています.脱皮が始まる直前になると,力を入れるために,腹部を支持棒に押しつけます.
▲起きあがる瞬間.
アオハダトンボやハグロトンボは,ゆっくりと起きあがりますので,1分毎のインターバル撮影でも,十分に起きあがる瞬間をとらえることができました.このメスは腹部が抜けにくいのか,体をねじっています.
▲翅の伸張.全体が均一に伸びている.
翅の伸張です.後半は倒垂型のように振る舞うので,翅は全体が均一に伸びていきます.
▲腹部の伸長.
続いて腹部の伸長です.やはり体をねじっていますが,何か居所が悪いのでしょうか?
▲色も黒くなって,羽化は完全に終了.
朝起きて撮った最後の写真です.体も色づき,立派なメスになりました.
あとキトンボの幼虫をゲットして,羽化を観察したいのですが,どうなることやら.それでは朝食です.
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