姫路市の方でムカシトンボが羽化しているという情報を得たので,今日は,神戸ブランドのムカシトンボを探しに行ってきました.かなり歩かないとたどり着けない場所なので,急坂の登山道でもあり,足がかくかくになりました.現地では約3時間の探索の末,最後にやっと,羽化殻を一つ見つけました.残念ながら羽化している個体には出会えませんでした.
▲ムカシトンボの羽化殻が着いていた場所(↑).
羽化殻は,水際から約7mほど離れた山の斜面の木の根元に着いていました.初めもう少し水に近いところを探していたので,ここまで移動しているとは,やはり驚きです.
▲ムカシトンボの羽化殻.
このムカシトンボの生息場所は,上流・下流とも水が枯れて(伏流して)いて,ここだけわき水で常に水が流れているような所です.流程にして100m程度でしょうか.このわき水が枯れたら,幼虫期間5〜8年のムカシトンボは絶滅するでしょう.
▲下流部の枯れた(伏流した)流れ.
幼虫もすくってみました.幼虫はいつもながらかなり簡単に採れました.安定して世代が繰り返されているようです.もちろんすくった幼虫はすべて放流しました.
▲網にかかったムカシトンボの若齢幼虫たち.
ヒメクロサナエも網に入りました.もうまもなく羽化しそうな雰囲気がありました.
▲ヒメクロサナエの幼虫.
今年はあと1,2回来てみようと思っています.
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