タベサナエ,フタスジサナエ,トラフトンボと羽化を見てきたので,今日は,サラサヤンマやムカシヤンマの羽化と出会えないかということで東の方へ出かけてきました.結果は,まだ羽化には少し早いような感じでした.
▲観察の池と,春の風物詩,ゼンマイ・コバノミツバツツジ.
オオスズメバチの女王だろうか,新しい巣を作る場所を探しているようだ.
そこで,池にまわりました.池の周辺を歩くと,タベサナエがひらひら十数頭飛び立ちました.
▲タベサナエ.オスもメスも見られた.この数日内に羽化したようだ.
ホソミイトトンボなども探してみましたが,全く見られず.この谷は昨年もそうでしたが,春が遅いようです.シオヤトンボの姿もありませんでした.
そこで,近くの川に行くことにしました.ここはダビドサナエの幼虫がたくさん採れるので,ダビドサナエが羽化していることを期待していきました.現地ではジャストのタイミングで,定位したダビドサナエの幼虫に出会い,羽化の最初から最後までを記録することができました.これは次項で紹介します.
▲アオサナエの幼虫.緑色と褐色の組み合わせがきれいだ.
この川では,幼虫をすくいました.ここはアオサナエが結構採れる場所です.そろそろ緑色と褐色に染め分けられた成熟した幼虫が採れるはずなので,それを写真に撮るために採集を試みました.上の写真のように見事それはゲットできました.
▲キイロサナエの幼虫.泥を落とすと脇腹の部分が緑色である.
下は参考写真:ヤマサナエの幼虫で,脇腹の部分は褐色.
ところで,幼虫採集では,思わぬ外道が網に入りました.まずは上の写真のキイロサナエ.この川はヤマサナエはたくさんいるのですが,いまだかつてキイロサナエを見たことがありません.今年はキイロサナエの幼虫を採りに行こうと思っていたので,思わぬ所でその予定が完了しました.
▲ホンサナエの幼虫.最近は本当にホンサナエの幼虫が採れなくなった.
そしてこのキイロサナエといっしょに網に入ったのが,なんとホンサナエ.この冬には,昨年春にホンサナエの成虫がいたところへ幼虫探しに行ったときはまったくの空振りでしたが,これも思わぬ所で予定外の採集できました.