トンボ歳時記
No.228. キトンボだらけ. 2010.11.21.

昨日の池に着いたのは11:20ころでした.着いたとたんに,ペアが産卵しているのに出会いました.今日は次々に入ってきて,全部で5ペアが産卵にやってきました.

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▲湿地状の池を飛び回るタンデムのキトンボたち.

今日は,昨日より落ち着いて産卵の観察ができたように思います.しかし,写真は非常に撮りづらいです.キトンボの色と背景の色がまぎらわしく,ファインダーをのぞいていてもピントがなかなか合わせられません.

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▲打泥や打水の瞬間.

今日はなんとか打泥や打水の瞬間を撮ろうとがんばったのですが,草が多くてあまりうまく撮れませんでした.キトンボは打水して腹端に水を含ませてから打泥します.この最初の水を含ませるときには,オスとメスの背中側の角度が鈍角になっていて,打泥する直前にはこれが鋭角になっているようです.力の入り具合の違いでしょうか.

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▲泥の壁がある場所での産卵.キトンボはこういう場所を好む.

この池は水がかなり落とされていて,一部に泥の壁ができています.キトンボはこういったところで,打水−打泥を繰り返すことが多いです.今日はウェーダーを履いて,水の中側から撮影してみました.

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▲同じ場所での打泥の瞬間.

着いてから1時間ほどで産卵ショウは終わりました.まあ,今日は本当にキトンボだらけの1時間でした.

キトンボ以外には,マユタテアカネが産卵を行っていました.その他,リスアカネ,ナツアカネも見られました.

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▲泥の壁の場所でのマユタテアカネの産卵.

今年はこの池で没姿調査を行おうかと考えています.