トンボ歳時記
No.209. 兵庫トンボ研究会調査会(1). 2010.9.26.

今日は,兵庫トンボ研究会のマダラナニワトンボ調査会に参加しました.結論から言うと,マダラナニワトンボは見つかりませんでした.しかし,それなりにたくさんのアカネ属を観察することができました.最初は,アカネ属以外の見られたトンボについて紹介しておきましょう.

ファイル 209-1.jpg
▲上:観察池の一つ.2/3段目:アオイトトンボ,
 下左:カトリヤンマ,下右:タイワンウチワヤンマ.

今の季節は,夏の終わりのトンボと,秋のトンボが入り交じった状態です.そして,シオカラトンボやギンヤンマなど,一年中見られるトンボたちは,最後の繁殖活動を行います.

ファイル 209-2.jpg
▲ギンヤンマの交尾と産卵.

ギンヤンマはまだたくさん飛んでいました.そして午後になると,交尾や産卵のカップルが,あちこちを飛ぶようになりました.クログワイが多い池だったので,産卵しにくそうな感じでしたが,縦に並んで連結産卵を行っていました.

ファイル 209-3.jpg
▲シオカラトンボの産卵.水を前に飛ばす飛水でなく打泥している.

シオカラトンボもあちこちで飛んでいましたが,意外と産卵にはほとんどお目にかかりませんでした.これ以外に,アカネ属以外では,オオヤマトンボ,ショウジョウトンボ,アジアイトトンボ,オオシオカラトンボ,ウスバキトンボなどが飛んでいました.

ファイル 209-4.jpg
▲産卵を観察することができなかったアカネ属のトンボたち.
 上:オオキトンボ,中左:ナニワトンボ,中右:リスアカネ,下:ナツアカネ

アカネ属のトンボは,全部で9種類見つけました.飛来種などは見つかりませんでした.上の写真の4種は私が産卵を見ることができなかったものです.他のメンバーによると,オオキトンボとナツアカネは産卵していたそうです.残りの5種類は産卵活動が見られたそうです.(次に続く)