トンボ歳時記
No.207. ミヤマアカネの観察. 2010.9.19.

今日はミヤマアカネを見に行きました.昨年と同じ場所で,2年連続になります.ミヤマアカネは大好きなトンボなので,1年に1回は見ないと気がおさまらないのです.

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▲上:観察地の小川.
 下3枚:ミヤマアカネカタログ.上から未熟オス,成熟オス,成熟メス.

現地に入ったのは9:30ころでした.9:40ころにはタンデムのペアが見られはじめ,最初の産卵ペアを見たのは9:50ころでした.

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▲最初に入ってきたペアの産卵.陰になっているところで産卵しようとする.

次から次へとというほどではないですが,退屈しない程度に産卵ペアが入ってきます.昨年とちがって,今日の川の様子は浅瀬があまりなく,水際から深くなっています.産卵ペアは,落ち着かず,場所を頻繁に移動しながら産卵をします.写真撮影には最悪です.

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▲打水産卵するペア.水面に打水したあとの波紋が見られる.

去年の産卵は,水際の石や草,また水があるかないかという程度の浅いところで産卵するペアが多かったと思うのですが,今年はそういった場所があまりないので,流れの中央で打水産卵するペアも結構いました.環境によって産卵の戦術を変えてくるようです.

さて,ミヤマアカネ以外には,マユタテアカネ,ハグロトンボ,アオモンイトトンボなどがいました.

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▲マユタテアカネの交尾・産卵ペア.

マユタテアカネの個体数は結構多く,何回か産卵を見ました.マユタテアカネは止水でも流水でも,お構いなく産卵をしているようです.以前青垣町の川でミヤマアカネの幼虫を採集したとき,やはりマユタテアカネも同時にたくさん採れました.マユタテアカネは環境適応性が広いようですね.

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▲ハグロトンボオスの闘争行動.

あと,ハグロトンボがミヤマアカネに負けないくらいいました.繁殖活動も絶頂期で,水面を飛び続けて追尾行動を展開していました.これだけやってくれると,勘で写真を撮っても,何枚かは当たりがありますね.11:40くらいに切り上げ,ミルンヤンマを見に行きました.