トンボ歳時記
No.202. バッキーとシオカラ. 2010.9.11.

今日は用事があったので,午前中少しと午後に近くへトンボの見に行きました.ひそかなねらいはセスジイトトンボです.ちょうどこの時期2化目が出るころなのです.

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▲上:最初の池.セスジイトトンボのかつての大産地.
 中左:この時期のコフキトンボは非常に小型である.
 中右:ウチワヤンマ,下:アオモンイトトンボ同色型メスとの交尾.

まずは安全策をとって,かつてセスジイトトンボやムスジイトトンボが多数いた池に行ってみました.しかし成果はなしでした.平地の池の環境はめまぐるしく変わります.今日はかなり水が少なく,ほとんどトンボの姿がありませんでした.池のまわりの草むらを歩いても,飛び出すトンボは皆無.日射しだけが妙にまぶしい変な午前でした.ただ隣接する池に,ウチワヤンマ,コフキトンボ(小型),アオモンイトトンボがいました.

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▲二番目の池.ねらいはナニワトンボだがアカネ属はリスアカネのみ.

あまりにひどかったので,往きに見た,水落をした,かつてナニワトンボの記録があった池に寄ってみました.ナニワトンボは皆無でしたが,リスアカネは6頭ほど見かけました.シオカラトンボが多く,交尾や産卵を見ました.奥の水の流入口でシオカラトンボが産卵するのを撮影しました.

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▲シオカラトンボの産卵.

これ以外のトンボの姿を見ることはありませんでした.

ところで,この時期に数が増えるトンボとしてウスバキトンボがあります.今がまさに個体数の絶頂期.池の堰堤の上でもたくさんの個体が群れていました.今年は普通種をきちんと記録するというのがテーマですので,バッキー(ウスバキトンボ)を丹念に記録しました.

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▲ウスバキトンボの摂食飛翔.

さて,私用を済ませて,午後,セスジイトトンボを探しに加古郡の方まで足を伸ばしました.

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▲加古郡の池.オニバスが復活した.

しかし,ここもまったくセスジイトトンボの姿がありませんでした.この池では,この春に,セスジイトトンボの幼虫をすくっています.この池も非常にトンボが少なく,チョウトンボの生き残りが2頭,タイワンウチワヤンマが1頭,シオカラトンボが1頭,アオモンイトトンボが1頭,そしてクロイトトンボが数頭飛び回っているだけでした.日射しだけはまだ夏ですが,池にトンボがほとんど見られません.???

今日元気だったは,結局バッキーとシオカラだけでした.まあ,例年この時期に一番目立つ種類ですね.