さて,オオシオカラトンボの観察が目的でしたが,それ以外にもいくつかの成果はありました.それを記録しておきます.
▲観察地の湿地.
近くには湿地があるのでそこへ降りてみました.すると,エゾトンボが飛翔していました.飛び方から見て探索飛翔と考えられます.しばらくじっとしていると,どんどん近づいてきて,カメラの先30cmほどのところでホバリングしています.ただ日陰で暗いのでストロボを焚かないといけません.スピードライトでないので,シャッター速度が1/200.これだとデライトシンクロでブレが生じてしまいます.ま,数打ちゃ当たるということで,撮影してみましたが,結果はやはりブレの山でした.なかなかこんな馴れ馴れしい個体はいないので残念です.
▲飛び回るエゾトンボのオス.
次は,シオカラトンボです.オオシオカラトンボに負けないくらいシオカラトンボの飛んでいましたし,産卵もしていました.ただ,シオカラトンボの落ち着いた産卵に出会えず,数回打水して逃げていくといった個体がほとんどでした.唯一少し長い間産卵した個体では,太陽が厚い雲に隠れ,暗い写真になってしまいました.残念です.まあ,シオカラトンボは9月の上旬に大量に集まって産卵する時期がありますので,そのときまでとっておきましょう.
▲シオカラトンボの産卵.上:警護するオス.
中左:交尾,中右:打水の瞬間.水が少し前に飛び始めている.
下:打水直前のメス.
あとは,日陰に,ヒメアカネのテネラルな個体が何頭かいました.羽化直後のものもいて,今が羽化シーズンのようです.
▲ヒメアカネのテネラルなオス(上)とメス(下).
それ以外には,オニヤンマ,モノサシトンボ,ハグロトンボを見ました.最後にハグロトンボを載せておきます.
▲薄暗い林内に止まるハグロトンボのオス.