トンボ歳時記
No.166. グンバイトンボの産卵. 2010.6.10.

2番目に訪れたのは,キイロヤマトンボが生息する川です.ここには,キイロヤマトンボ以外にもいろいろといるので,それらも見る予定にしていました.現地に着くと,川は緑色に濁っていて,まったく底が見えない状態でした.上流で工事でもしているようです.

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▲グンバイトンボのオス.

それでも,グンバイトンボはいました.支流が流れ込んでいるところは少し濁りが薄められていて,そこで産卵していました.

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▲次々にタンデムが飛んで産卵に入ってくる.オープンな場所での産卵.

グンバイトンボは流れの岸近くの,ヨシなどが茂ったごちゃごちゃしたところに潜り込んで産卵することが多いのですが.非常にオープンなところで産卵している個体がいました.

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▲こういった感じが普通の産卵場所.

キイロヤマトンボはまだ早いかと思っていましたら,オスが水面をくるくる旋回してくれました.あわてたので,ほとんど写真になりませんでしたが,1枚だけ何とかピントが弱く合っていました.

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▲キイロヤマトンボのオス.

キイロヤマトンボはメスも通り過ぎました.シャッターは切りましたが,ピンボケでした.このメス(だと思うのですが),帰り道に草地で1m程度の低いところを周回して摂食しているのを見ました.キイロヤマトンボにしては珍しい感じがしました.