トンボ歳時記
No.148. 川のトンボ調査 -part.1. 2010.5.8.

どういうわけか土日・休日は晴天続き.いささか体力的にきついのではありますが,行けるときに稼ぐのが自然観察の鉄則.今日は兵庫県西部の川のトンボの調査に出かけました.このブログソフトは写真が5枚しか貼れないので,part.1とpart.2に分けて紹介します.

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▲第一地点.

今日のターゲットはいちおうホンサナエということにしていましたので,まずは堰があって砂がたまっていそうな川の部分に入ってみました.しかしいたのは,川に入る小径にいたタベサナエだけでした.

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▲タベサナエのオス.タベサナエはさすがに成熟していた.

ここで同行の家内が,黒い翅のカワトンボを見た,といったので,アオハダトンボに違いないということでかなり探し回りましたが,結局見つかりませんでした.でもこれが,後でアオハダトンボの発見につながる布石になりました.


さて,少し行ったところに,昔ながらの小川がありました.水もきれいだったので,ここに寄ってみることにしました.

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▲第二地点

川にはいると,サナエが処女飛行に舞い上がりました.羽化しているのですね.一生懸命探してみましたが見つからずにいると,これも家内が発見.羽化直後のダビドサナエのメスでした.

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▲上左:ダビドサナエのオス.上右:羽化直後のダビドサナエのメス.
 下:ニホンカワトンボの未熟オス(左)と未熟メス(右).

かなり成熟したダビドサナエもいました.ニホンカワトンボが結構たくさんいましたが,ほとんどがまだ未熟な状態で,ここでも今年は羽化が遅れているようでした.


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▲第三地点:シオカラトンボ,タベサナエ.

さて,さらに西への方に移動しました.ここは昨年河川が氾濫して大きな被害が出たところです.川には今年もその爪痕はまだ残っていて,ショベルカーが川底をさらっていました.ホンサナエがいそうな砂底はほとんど見あたりません.あちこち動いてあきらめかけようとしたとき,カワトンボがいそうな川がありました.先にアオハダトンボらしいカワトンボを見ているので,川をのぞいてみましたところ.アオハダトンボの姿を確認しました.早速降りて撮影することにしました(part.2へ続く)