トップ写真の解説
キイトトンボは夏のトンボのイメージがありました.しかし最近は,いくつかのトンボの出現時期が早まっているような感じで,キイトトンボもそのうちの一つです.これは6月上旬に見つけたキイトトンボの産卵です.このほかにもう1ペアが産卵していました.
連結植物組織内産卵.2022.6.10.
成虫
キイトトンボのメスには,胸部・腹部とも黄緑色をした個体と,この写真のように全身が腹部が黄色をした個体とがあります.キイトトンボは5月に姿を見せているという情報もありますが,ふつう6月中下旬に姿を見かけるようになります.そして夏が終わるころには成虫は姿を消していきます.ただ少しは秋まで生き残っているようで,10月の観察例もあります.背の低い抽水植生の間をツイツイという感じで飛びます.
交尾.2011.7.17.
幼虫
キイトトンボの幼虫はずんぐりした体型をしています.尾鰓が丸く短いのが特徴です.沈水植物の間や,抽水植物の根際などにもぐって生活しています.幼虫で越冬します.
スタジオ写真.2010.5.15.