神戸のトンボ広場の記録

  アキアカネ  umbr  2019年10月9日(水) 22:21

今晩は、大阪の公園でもちらほらアキアカネの姿が見れるようになって来ました。去年より1週間以上遅いお目見えですがやっと秋のトンボシーズンが始まった様な気がします。その他、ノシメトンボ♂(3枚目)や、リスアカネの♀(4枚目)と思われるトンボも撮りました。4枚目はリスアカネにしては大きかったのでノシメトンボの♀かもしれませんが??

 追加  umbr  2019年10月10日(木) 20:40

↑4枚目のリスアカネ?の胸の部分を拡大。
コノシメトンボ♂は真っ赤になっていました。3枚目はコノシメ♀。

 アカトンボ  管理者  2019年10月10日(木) 22:04

ご投稿ありがとうございます.

4枚目はリスアカネです.翅の褐色斑の色がうすいです.腹部の色彩・斑紋も違います.添付写真1枚目で確認してください.

そちらもやっと秋のシーズン開始ですか.この時期,例年ですと,もうオオキトンボやキトンボがたくさん繁殖活動を始めている時期です.そして飛来種が飛んでくる季節でもあります.でも,まだ端境期の雰囲気が漂っています.本当に季節の進行がおかしくなり始めているように感じますね.でも今年どんなふうにアカトンボなどが推移するか,面白いかもしれません.

過去の飛来種の写真を掲げておきます.

それでは失礼します.

 リスアカネ  umbr  2019年10月11日(金) 22:47

有難うございました。やはりリスアカネ♀でしたか。以前♂とタンデムで飛んでいるのを見たものの単独で見たのは今回初めでした。アキアカネが来るまで最も多く見られたアカネですが♂ばかりでした。しかも明るい開けた所にぽつんと停まっているのはリスアカネらしくない??。♂よりも♀が大きいのはよくあることでこれもそうなんでしょうか。
オナガアカネやスナアカネは見た事がなくぜひ出会ってみたいものです。

神戸のトンボ広場の記録

  約3か月のご無沙汰でした  toranosanta  2019年10月11日(金) 17:14

事情によりレンズが壊れ修理に出したりしていましたので期間が過ぎてしまいました。50種の目標には、何とかたどり着けそうです。まず今日の報告はこの空白期間の3種です。42・タイワンウチワヤンマ♂、43・オナガサナエ♂、44・飛翔ウスバキトンボ(申し訳ございませんコンデジ撮影のため不鮮明です)

 50までもうすぐですね  管理者  2019年10月11日(金) 19:19

ご投稿ありがとうございます.

レンズの修理でしたか.以前私も,川でつまづいてカメラを水没させたことがあります.レンズは生き残りましたが,本体が没になりました.ネットオークションで安い同型機を買いましたけど.

あと6種は,アカトンボとアオイトトンボのなかまでいけそうですね.最近はアカトンボも減ってきて,意外と苦労するかもしれませんが,頑張ってください.それではご健闘を祈ります.

それではまた.

神戸のトンボ広場の記録

  もしかして、ホソミオツネントンボでしょうか  権兵衛  2019年9月18日(水) 20:11

8月にアオイトトンボを目撃し、産卵痕をご教示いただいた山の湿地でのこと。
足元の草にはメスを待つのかアオイトトンボの姿がちらほらと。
流れ沿いのアオイトトンボを眺めていたら、いかにも弱弱しい羽化間もないイトトンボが風に飛ばされてきました。このときは風が強かったです。
その時は、風に飛ばされてきた羽化間もないイトトンボをアオイトトンボと思い込んでしまいました。そして、今頃羽化してかわいそうにと思いながら記録撮影をしました。

トンボの姿を探しながら湿地を徘徊しての帰路、未練で覗いた林床の笹原に忍ぶイトトンボを発見。もう少し姿をと思ったら逃げられてしまいました。そして、時間切れなのと、明るさが足らないので、諦めて撤退。

帰宅後画像を眺めてアオイトトンボではないことに気付きました。均翅亜目はカワトンボ科を除いて観察レパートリが乏しく、1枚目の画像はホソミオツネントンボに見えてしまいました。
そして、2枚目は角度が悪く悩んでいます。無理やり、胸部背面の縁に着目して1枚目の画像と同種ではないかと推測しています。

画像1 風に飛ばされてきた羽化間もないイトトンボ
画像2 林床の笹原に忍ぶイトトンボ


今度の土日に執念で再探索、再確認すればよいのでしょうが、天候が悪そうです。それと、お彼岸で出かけられないかもしれません。そんなことで気掛かりで仕方がありません。
不鮮明で恐縮ですが、画像1、2のトンボの正体をご教示いただきたく思います。よろしくお願いいたします。

 ホソミオツネントンボです  管理者  2019年9月18日(水) 20:41

ご投稿ありがとうございます.

写真のトンボは,2枚ともホソミオツネントンボです.添付写真をごらんください.縁紋が完全に重なります.オツネントンボの場合は,これがずれます.胸の前面の模様も一致します.2枚目も胸の前面の模様でホソミオツネントンボと分かります.

このホソミオツネントンボは,これから秋,冬をこして,来年の春に繁殖活動をするのですね.私はまだ越冬中のホソミオツネントンボを見たことがないので,チャンスがあったらチャレンジしてみてください.といっても,そこは雪の中でしょうか.

それでは失礼します.

 冬季は雪と氷の世界  権兵衛  2019年9月19日(木) 22:54

ご教示をありがとうございます。
この湿地で、新たな観察課題が増えて嬉しく思います。

ホソミオツネントンボは2014年1月12日に偶然の出遭いがありました。そして、成虫で越冬する種の存在を知りました。この時は藪漕ぎをして下りたらズボンに止まっていました。
さらに、2015年10月18日、同じフィールドの水辺で、越冬前の未成熟成虫を見ました。
そんなことがありましたので気にしている種ですが、
https://www.odonata.jp/01live/Lestidae/Indolestes/peregrinus/index.html
にある「抽水植物のまばらに生えた湿地状の池」に似た環境が近くにはなく、探索は難航しています。
今年の1月に2回、越冬中の姿を求めて、2014年の藪を中心に探しましたが姿は見えませんでした。

1月の結果、私の眼では、明るさの少ない冬季の探索は難しいことに気付きました。
ホソミオツネントンボの成熟して体色が水色になった状態なら兎も角、越冬中の枯れ草、枯れ枝に紛れ込みやすい体色では明るさの少ない冬季に止まっている姿は見ることができないように思えました。

で、今回の山の湿地は、「抽水植物のまばらに生えた湿地状の池」に似た環境もありますので、遅い春の産卵は観察できる可能性があります。
冬季は雪と氷の世界と思われます。晴れていれば明るさはありそうです。そして、輪かんじきと軽アイゼンを装着すれば何処でも歩けそうです。
しかし、自力では現地まで到達することができないと思われます。
結局、越冬中のホソミオツネントンボは難しそうです。

画像は、2014年1月のホソミオツネントンボ ♂ です。

今日はトンボ観察に出なくては損をするような好い天気でした。明日も、ほどほどの天気のようです。トンボノート『No.716. ナツアカネを見に行った,ついでに… 2019.9.19.』を読んで、明日は墓掃除と若干の用事を済ませ、近場のトンボ観察に行こうと思っています。土曜日から月曜日は台風の影響とかもありトンボ観察はできなそうですから。



 やはり雪ですよね  管理者  2019年9月20日(金) 6:27

お返事ありがとうございます.

やはり冬は雪でしょうね.ホソミオツネントンボの生息環境は,湿地状の池というのは典型で,水田の畦に生えている草にも産卵します.またため池の堤に生えている草にも産卵します.岸から急に深くなっている池にはほとんどいないようですが,岸の部分が浅ければいる可能性は十分あります.羽化した池にはいますから,未熟な成虫がもし池で見つかったなら,その池で産卵しています.「湿地状の池」を「池の湿地状」と読み替えてみてください.写真は岸の部分が浅い池の堤に生えている草です.

それでは失礼します.

 アケボノソウ咲き始める  権兵衛  2019年9月21日(土) 22:46

ホソミオツネントンボの生息環境についてのご教示をありがとうございます。
野周りフィールドで気長に探して見ます。
また、山の湿地の春は遅いでしょうから、見当を付けて通って観察してみたいと思います。

ところで、先週の山の湿地はアケボノソウ(曙草)が咲き始めていました。秋ですね。
通い始めた8月10日にアキアカネの避暑地であることに気付きました。8月25日までは足の踏み場のないほどアキアカネがいました。間が空いて、9月15日。アキアカネは総て山を下りたと思って出かけたのですが、若干残っていました。
この山の湿地はコノシメトンボとネキトンボが定住しているようです。8月25日まではコノシメトンボがアキアカネに混じってちらほらと見える状態でした。ところが、9月15日は疎らなコノシメトンボに混じってアキアカネの姿がちらほらと見える状態になっていました。コノシメトンボの数が減っていないとすれば、残っているアキアカネは僅かになったものと思われます。
なお、コノシメトンボは産卵をしているので、そして、ネキトンボは羽化殻を見ているので夫々が定住していると推測した次第です。

山の湿地はアオイトトンボに始まりホソミオツネントンボに至っていますが、当面(数年)の間、興味の尽きることがないような気がしています。また、帰途途中で立ち寄る日帰り温泉も楽しみです。
ただ、ちょっと難点が。往復に費やす時間のことと、日帰りでは疲れが溜まることです。

 遠い湿地  管理者  2019年9月23日(月) 18:07

ご投稿ありがとうございます.

そこの湿地は遠いようですね.私が兵庫県の北部に行くようなものでしょうか.私の場合は,兵庫県の北部へは片道2.5〜3時間かかります.それでも年に十数回行っているので,私も好き者ですね(笑).最近は普通種を見るのにも北へ行くことが多くなりました.例えば,アキアカネ,ネキトンボ,ホソミオツネントンボなどです.

今回の台風はいかがでしたか.

それでは失礼します.

 謎トンボ、正体判明   権兵衛  2019年9月27日(金) 2:11

お世話様です。

そうですね。通い始めた山の湿地は、管理者様の片道2.5〜3時間のことを思うと、片道2時間なので近いということになるのでしょうか。
私の場合、自動車の運転をすると右の脛がつってしまいます。それと、腰痛があるので座席に長時間はつらいものがあります。

それから、今回の台風の影響は何事もなかったようです。当地は、秋雨前線の影響で腐れ彼岸になったようです。
20日は大陸からの高気圧が張り出していたので晴れ。21日は高気圧が去り、秋雨前線の影響でどん曇り。22日は秋雨前線が北上中でしたが明るい曇りでした。23日は台風が近付いてきたのですが日本海で温帯低気圧になり風雨とも影響はなかったです。濃霧による視程障害はありました。

結局、事前には諦めていたのですが、22日が天気予報が外れてそれなりの散歩日和になりました。
弁当は用意しておいたので、野周りに出かけました。稲田ではアキアカネとナツアカネを見て、池ではクロイトトンボを見ました。林ではヒメアカネとホソミイトトンボを見ました。そして、林縁ではアキアカネとマユタテアカネ。水路ではシオカラトンボとオオシオカラトンボの繁殖活動が賑やかでした。
天気が予想以上に持っているので、その後、川に移動しました。9月1日の夕方に目撃し、その後も目撃したのですが、正体不明の謎トンボのことが気になっていたのです。
薄暗いところでの目撃だけで、記録画像もなく、気になって仕方がなかったのです。

現地に辿り着くと、黒い雲で暗くなっていましたが、現れる場所が分かっていたので直ぐに撮影準備をしました。
藪の前に立ち、数日前に目撃した範囲を、ちょっとの間、舐めるように眺めました。でも、目当てのトンボの姿は見い出せませんでした。ヤンマ科のトンボと推測していたのですが、画像がないことには同定もできません。
蚊の出没もなく、まだ明るさがあるので、気長に待つことにしました。すると、ふとトンボの気配。眺めると、多少の湿り気のある溝の中の草陰で産卵行動を始めました。

まともな記録撮影ができませんでしたが、
神戸のトンボ/トンボ成虫標本箱リスト/トンボ目/不均翅亜目/ ヤンマ科
に、『ヤンマ科の各種は,一部のまぎらわしい種を除いて,ほとんど絵合わせで同定できるほど,各種は特徴的である』とありましたので、絵合わせを始め、
http://odonata.jp/03imago/Aeshnidae/Gynacantha/japonica/index.html
で確認したらカトリヤンマでした。
カトリヤンマはWeb上で調べる限り、近在での生息の記録はありませんでした。

天候不順で山の湿地へは行けませんでしたが、野周りで気になっていたトンボの正体が判り嬉しかったです。
記録画像の方は本日(9月26日)に至るまで、まともなものが撮れていないです。特に産卵姿です。眼前で産卵しているのが分かっても、草や笹などが邪魔をしてまともに撮れません。

画像1 多少の湿り気のある溝の中の草陰で産卵行動中
画像2 産卵行動後、一休み。画像1とは別個体。
画像3 腹端部付近の異物から産卵後の休憩だった模様
画像4 恐らく産卵中

山の湿地での課題も沢山あり、それに加え、カトリヤンマの出現で観察の時間配分が難しくなってきました。
当地にどの程度生息しているか不明ですが、
https://www.odonata.jp/01live/Aeshnidae/Gynacantha/japonica/index.html
にあるよな景色に似た場所が近在にあれば、生息の有無を確認してみたいです。

神戸のトンボ広場の記録

  アカネ  umbr  2019年9月10日(火) 21:05

今晩は。このところの異常な暑さはなにか紫外線をもろに浴びているような感じでヒリヒリします。おかげでアカネ類がなかなか見られませんが、やっとマイコアカネ♂を発見しました。小さいので一度見失うと再度見つけるのは困難、しかもフェイントをかけるような飛び方をするニクいヤツです。コノシメトンボ♂は前より赤くなっていました。リスアカネは今の時期最もよく見るアカネですが、♂ばかり居て♀は見当たりません。他のアカネ類に比べてバランスが悪すぎるのではないでしょうか?

 アカトンボ  管理者  2019年9月11日(水) 19:35

ご投稿ありがとうございます.

アカネ属のトンボがどんどん成熟しているようですね.コノシメトンボのこの中途半端な赤色はあまり見たことがありません.胸側が最後に赤くなるのですかね.ナツアカネに似た感じの色づきですね.未熟なときはメスも特に隠れることはないと思いますが,何ででしょうね.トンボのオスメスの性比は1:1にならないことが多いようですが,7:3くらいでメスの方が多いという種類,年変動が報告されています.

今は暑すぎて出ていません.もう少ししてアカトンボが動き出してから再開の予定です.

それでは失礼します.

 アカネ  umbr  2019年9月11日(水) 22:42

有難うございました。コノシメトンボは今のところ♀が圧倒的に多いですね。マイコアカネは♀が6対4くらいで多いようです。リスアカネは♂ばかりです。ウスバキトンボは最近木陰でぶら下がっている事が多い。さすがにこの暑さでは休憩せざるを得ないのでしょうか。ウチワヤンマはかなり少なくなりました。

神戸のトンボ広場の記録

  避暑の産地を変えた?アキアカネ  やまね  2019年9月5日(木) 9:18

8月29日に、
長野県南部の山(標高1457m)と
愛知県の最高峰の山(標高1457m)へ
アキアカネの観察に行き、トンボ友と各1時間ほど探しましたが、
どちらも、見つけることが出来たのは2〜3頭ほどでした。
例年無数に確認出来た所だっただけに驚きです。
温暖化等の影響で、更に高い山へ避暑に行っているのでしょうか?

なお、私が住む愛知県西三河の平野部では、
10数年前からアキアカネを見つけるのは難しい状態が続いています。
減少の要因としては、乾田化、減反政策…ブロックローテーションのため3〜4年毎しか米を作らない、農薬の影響、品種の多様化によるアキアカネの生活史と田んぼの水管理のズレ、個人耕作者の激減(法人が効率優先で営農)などが効いているようです。

 アキアカネ  管理者  2019年9月5日(木) 21:17

アキアカネに付きましては,すでにお目を通されていると思いますが,兵庫県,神戸市の状況,それに対する私の考えは,

https://www.odonata.jp/04topics/Sympetrum_frequens/index.html

に書いたとおりです.神戸でもある年突然に消えました.

現在兵庫県では,11月に入ると少し数が増えて,以前とは比べものになりませんが,まあ見られるというところです.兵庫県の北部では,たくさんいるところもあります.やはり原因特定は難しいですね.兵庫県では,季節的に今は平地では見ることはできません.高い山の上だけです(写真).

それでは失礼します.


 アキアカネの避暑地が変化  やまね  2019年9月15日(日) 22:43

お世話になっています。
9月5日付で、例年アキアカネが多数観察されていた長野県南部の標高1457mの山と、愛知県の最高峰の山(前回の標高は誤りで1416mが正しい標高です。)へ行ったが、2〜3頭ほどしか確認出来なかったとの報告をさせて頂きましたが、一緒に行ったトンボ友が、9月7日に、長野県南部の山の尾根を更に登った標高1667mの蛇峠山まで上がったら、たくさんのアキアカネがいたと、写真に撮って送ってくれました。
どうやら、今年の猛暑にアキアカネは、より涼しい所を求めて標高の高い所で避暑していたようです。

 アキアカネ  管理者  2019年9月17日(火) 11:31

ご投稿ありがとうございます.ちょっと返事が遅れました.

そちらは高い山があるので,どんどん登って観察ができるんですね.神戸は六甲山が最も高く932mですし,兵庫県で一番高い氷ノ山でも1510mです.もし,そちらでそんな高いところまで上がっているとしたら,こちらでは越夏は無理ですね(笑).

兵庫県の淡路島にはアキアカネがほとんどいないのです.最高峰の諭鶴羽山が608mしかなく,以前からこの高さ(低さ)によって,淡路島ではアキアカネがほとんど見られないとされています.ですから,夏の気温が上昇すると,高い山のない南方の地域では,アキアカネが消えるかもしれませんね.これは笑い話ではありませんが...

また,面白い話題を楽しみにしています.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  オニヤンマのランチタイム?  権兵衛  2019年9月1日(日) 23:59

昨日は避暑地から戻ったアキアカネの姿を求めて野周りの林縁へ。

道順で田圃と溜池から。田圃の防鳥ネットはトンボの墓場になりつつありました。多数のウスバキトンボがネットの内側に止まっていました。出方が分からないように見えました。シオカラトンボはウスバキトンボとは違って適当に出入りしていました。恐らくギンヤンマであろう死骸も目立ちました。ネットに絡め捕られたスズメなどの鳥は皆無でした。
溜池はumbr さんのギンヤンマの投稿に刺激されたので寄ってみました。今年はまだギンヤンマを撮っていないのです。池を覗くと間もなくギンヤンマの連結が登場しました。メスの気に入った産卵場所がなかったとみえてあちこちと移動していました。眺めている方は炎天下で暑さが格別なので、ギンヤンマの連結がショウブなどの茂みに入ってしまったので切りよく撮影は諦めました。

避暑地から戻ったアキアカネが潜む林縁へ。と思ったのですが、曇りの予定が晴れてしまい日向は暑かったので木陰で休みました。日向は32℃、木陰は27℃。その温度差に秋の気配を感じました。ただし、アブラゼミ、ツクツクボウシ、それとミンミンゼミとうるさかったです。
いざ、アキアカネの探索。全く姿が見られませんでした。例年ならアキアカネ以外のアカネ属のトンボもいるのですがこれらも全く姿がありませんでした。
日陰で休み休み移動し最後の観察地。オニヤンマが飛んでいました。オニヤンマが谷を滑空するように飛ぶ姿を眺めながら先へ進むと、ウスバキトンボの集団午睡。気が付くと、オニヤンマが私の脇を行ったり来たりしていました。尾根の陰の日陰でオニヤンマを眺めていると、少なくとも3匹が行ったり来たりしているのが確認できました。そして、よく止まるのでした。ファインダを覗くと食事中であることが判りました。私の歩いた場所がオニヤンマ達の餌場だったようです。
どうせなら日向の明るい場所で食事光景をと思い日向まで戻りました。日向へ戻ると、蝶のツマグロヒョウモンがいました。メスのツマグロヒョウモンだったので眺めていると、オニヤンマの気配を感じました。そして、ツマグロヒョウモンはあっという間にオニヤンマの餌食になりました。日陰では私の傍らで摂食していたので、日向でも見ている前で蝶を食うのだろうと思ったら期待外れで10m以上のコナラの梢に行ってしまいました。
やはり日向は暑いので日陰に戻ると行き交うオニヤンマは私の傍らで摂食をしていました。

4週振りの野周りは疲れました。蝉の撮影だけで終わりそうだったのですがオニヤンマの摂食を記録できたという成果がありました。

 防鳥ネット  管理者  2019年9月3日(火) 20:02

ご投稿ありがとうございます.

防鳥ネットにトンボがかかるということ,私もずっと以前に見た記憶があります.私の場合は,違法なカスミアミだったように思います.

アキアカネはまだのようですね.こちらも9月になっても,クマゼミ,ミンミンゼミ,アブラゼミ,ツクツクボウシが鳴いています.ずっと以前はクマゼミは8月の中旬ころには鳴かなくなったような気がするのですが.これも気象の異常のせいでしょうかね.写真のナガサキアゲハもよく見かけるようになりました.

今は面白いトンボがいない端境期です.もう少し涼しくなれば,リスアカネやナニワトンボが出てきそうです.アカトンボの季節までもう少しです.

それでは失礼します.

 トンボ歳時記総集編 −兵庫県の季節とトンボ−  権兵衛  2019年9月4日(水) 22:27

愉しみが増えました。
トンボ歳時記総集編 −10年間のトンボの歳時記・観察記録の総集編(季節と兵庫県のトンボ) https://www.odonata.jp/calendar/index.html
当地では見ることのできないトンボも登場しますが、観察の手引きになる読み物で大いに勉強になります。

アキアカネは先先遣隊、若しくは気の早い個体が戻ってきているようです。昨日、目撃しました。曇天で暗かったですが市街地で見ました。市街地といっても、蝶のウラギンシジミやアオスジアゲハが飛んでいるような環境です。例年、アキアカネがフェンスの上や電線に止まる場所でもあります。

9月1日も曇天でした。その夕刻、川原のタチヤナギの樹上の葉先に止まるアキアカネらしき個体を確認したのですが、明確な画像が撮れず、残念に思っていました。
そして、本日、カメラを持ち歩ける日。いつ降ってもおかしくない雲でしたが川原を再訪。樹上や枝先には姿がなく、草むらはミヤマアカネだけでした。川原は成果がなかったので、昨日、目撃した市街地の場所へ移動しました。ちょっと粘ったのですが、暗い雲は低く、冷たい南東風が強くなってきたので諦めて撤退しました。
本日は日陰の草むらに蝶のウラナミシジミを確認したのが一大成果でした。川原の気温は23℃でしたが蒸し暑かったです。

ところで、クマゼミは当地ではまだ定住していないかもしれません。昨年の酷暑の7月か8月の初めに山地へ向う途中で鳴いているのを聞いたかもしれません。数年前の資料に当地辺りが北限とありました。
ナガサキアゲハは2015年3月に遇った蝶屋さんに当地にも来ていると教えてもらったことがあります。蝶屋さんは昼休みを利用して網振りに来ていたのでローカルの方らしかったですが、フィールドが違うと見えて、それきり遇わないです。

8月31日の林縁歩きはオニヤンマが登場する前は蝉ばっかりでした。
画像はアブラゼミとミンミンゼミです。
3枚目は9月1日の曇天の夕刻のアキアカネらしき個体。
4枚目は、越冬できずに毎年暖地から北上してくるといわれているウラナミシジミ

 野周り・止水域でアキアカネ  権兵衛  2019年9月8日(日) 23:41

9月7日は高温の予報で暑さ逃れで山へ行くつもりでした。8日も高温の予報でしたので泊まりで出かけたいところでしたが、台風の影響で天気が怪しげだったので、7日の日帰りで予定しました。
ところが、7日は自由の身になれたのが15時過ぎでした。山は時間的に無理なので、思いをめぐらせ、特に目的はないのですが、畔が涼しそうに思えたので、最寄の止水を覗くことにしました。

画像説明
木陰で待っていたオナガサナエ。
歩き出すと直ぐにアキアカネの姿がありました。避暑地からの先先発隊のようです。
コシアキトンボは盛んに縄張りを飛び回っています。が、力尽きたのか吸水に失敗したのか死骸が浮いていました。
カイツブリの幼鳥がいました。親と大きさは変わらないのですが、まだ餌を捕ることができません。

夕方で、日が雲に遮られ明るさはなく観察には不向きな条件でした。それでも、アキアカネの姿が撮れたという成果がありました。


 野周り二本立て・戻り始めたアキアカネ  権兵衛  2019年9月8日(日) 23:49

川筋はアキアカネの姿が多かったです。避暑地からの先発隊のようです。観察地への道すがらアキアカネの姿が目立っていました。
丘陵の林縁はアキアカネの姿がぽつぽつとありました。避暑地からの先先発隊のようです。1週前は姿が確認できなかったですが戻り始めたようです。

画像説明
川筋の観察地で出迎えたメス。
戻ったばかりで死亡したメス。
オスのパフォーマンス。日は左側面に当たっている。
林縁に潜んでいたメス。オスも潜んでいた。ナツアカネとノシメトンボも潜んでいた。例年と同じ顔ぶれでした。

川筋は1週前の不鮮明な姿とは違いまともな画像が記録できたので満足でした。なにしろ暑かったです。
午後は、台風の先触れか何度も雨に降られました。陽射しに当たり暑いと思うと35℃。おかしな天気でした。それでも、避暑地から戻ったアキアカネの姿を林縁で確認できたので大満足です。蒸し暑かったせいか蚊にあちこちを刺されました。


アキアカネの避暑地からの戻りが確認できたので一件落着です。

なお、何年観察できるかは分かりませんが、
https://www.odonata.jp/04topics/Sympetrum_frequens/index.html
「1990年代に,神戸そして兵庫県下でも激減! 最普通種のアキアカネ」の 図2.アキアカネの移動を間接的に示すグラフ をお手本に記録を整理していきたいと思いました。トンボ暮らしが益々愉しくなり、時間がどんどん足らなくなっていきます。

追記
1週前のトンボの墓場になりつつある防鳥ネットの田圃、稲刈りが済んでいました。
オニヤンマ、時刻的にディナーでしたが、相変わらず食欲旺盛でした。双翅目の程好いサイズが好みのようでした。


 いやはや暑いです  管理者  2019年9月10日(火) 7:33

ご投稿ありがとうございます.

熱心に観察しておられますね.私は泊まりでトンボを見に行くことは最近はほとんどありません.先日オオルリボシヤンマを見に行ったときも,まだトンボは次の季節に移っていないように思えました.まだまだ暑いです.先日も書きましたが,まだクマゼミが鳴いています.

今はトンボ歳時記の総集編を作っていまして,外へ出るのが減っています.暑いときは室内作業でという感じです.こちらはまた季節が次に移れば出かけると思います.よい報告をお待ちしています.

それでは失礼します

神戸のトンボ広場の記録

  ミルンヤンマ  RONNIE  2019年9月6日(金) 22:11

羽化直後のミルンヤンマはよく見ましたが、今年、成熟したミルンヤンマを見たのは初めてでした。
数は若干減っているような気がします。

 ミルンヤンマ  管理者  2019年9月7日(土) 21:35

ご投稿ありがとうございます.

ミルンヤンマをよくご報告されていますが,私のフィールドでは,なかなか姿が見られません.いないわけではないですけど.写真のように止まっている個体を探すのは骨が折れます.産卵はもっと難しい.産卵にはもう10年近くで会っていないかも... 私もときどきミルンヤンマが止まっているのを報告していますが,あれは県外です.

またご報告ください.それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

  ウスバキトンボに異変?  やまね  2019年9月5日(木) 8:58

愛知県に住んでいます。
今年はウスバキトンボが例年の1/10以下ではないかと思われます。
兵庫県はじめ、関西ではいかがでしょうか?

 ウスバキトンボ  管理者  2019年9月5日(木) 21:04

ご投稿ありがとうございます.

ウスバキトンボですが,こちらではそれほどの減少は感じません.今日も車で走っていたら,車にぶつかりそうになることが何度もありました.これは神戸市・三木市の状況です.

次にいきます.

神戸のトンボ広場の記録

  またギンヤンマ  umbr  2019年8月30日(金) 8:22

いつもお世話になっております。アカネ類を探して公園に行ったのですが、リスアカネ♂だけしか見つかりませんでした。池ではギンヤンマ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ウスバキトンボ等が飛び交っていたので一番見栄えがよい?ギンヤンマのカップルを狙って撮ってきました。池の深さは15〜20cm位。前に投稿した草原(水たまり)と違って水位は公園が管理しているので干上がる事は無いようです。ギンヤンマは例によってあちこち飛び廻って産卵していましたが水の中の様子は見えません。卵は水中に放出されているのか、または植物の茎や葉などに産み付けられているのでしょうか?

 どんだけ飛び廻るのか  umbr  2019年8月30日(金) 21:47

ギンヤンマのペアは延々と飛び廻って、あちこちに産卵しています。2時間程見ていましたが2組のペアは離れずに飛んでいました。ギンヤンマは♀単体でも産卵できるはずですが、後釜を狙うあぶれ♂が同じく飛び廻っているのでペアの♂は離せないのでしょう。それにしてもこのスタミナはスゴイ!!そして♀の卵は何個ほど体内に蓄えられているのか?

 ギンヤンマの産卵  管理者  2019年8月31日(土) 14:20

ご投稿ありがとうございます.

8月の終わりになると,ギンヤンマの繁殖活動が目立つようになりますね.ギンヤンマ,オニヤンマ,シオカラトンボなど,割合に身近なトンボたちはずっと姿が見られますが,繁殖活動は夏の終わりがいちばん盛んなようです.とくにギンヤンマは,町中の公園にもよくやってきます.

さて,ギンヤンマは,写真のように,産卵管を使って植物内産卵を行いますから,浮き草の下に何があるのか見えませんが,その下にある植物の遺骸に産卵しているのか,それとも浮き草に産卵しているのか,多分そんなところでしょう.ですから,卵は確実に水中の「植物体」の中に産みつけられているはずです.

産卵数ですが,ギンヤンマの親戚の,ヒメギンヤンマでは生涯に4,000個ほど産むという研究報告があります.卵はどんどん新しく作られていきますので,長生きするほど産卵数は多くなるでしょうね.

それでは失礼します.

 ギンヤンマ産卵  umbr  2019年9月1日(日) 6:38

有難うございました。卵は4000個ですか!! ところで、この池の淵で写真を撮っているとカルガモが寄ってくるんです。どうも餌付けをしている人がいるらしく、鴨は「オッサン」=「エサ」と思っているようです。当然トンボは近寄ってこなくなりますね。

神戸のトンボ広場の記録

  アオイトトンボの産卵痕?  権兵衛  2019年8月14日(水) 22:13

立秋になったと思ったら既にお盆。お盆に何ですが残暑お見舞い申し上げます。
ところで、私は8月2日の昼前に暑さに負けてしまいました。それから、土日の休みはトンボのいそうな涼しい場所を求めて模索しています。
8月10日に訪れた湿地に初見のイトトンボがいました。帰宅後調べたらアオイトトンボでした。翅の開き方がオオアオイトトンボに似ていたので好いヒントになりました。そして、産卵中の雌雄の胸側下部が白いのが決め手でした。

アオイトトンボは何処にでもいそうですが、私の歩き回る範囲や近在では生息の情報がないようです。涼を求めて40年振りに訪れた山岳の湿地で初めて見ました。成熟したオスの複眼の色を見て、40年前にトンボに興味があったら人生が変わっていたのではないかと思うほどでした。

さて、質問です。アオイトトンボの観察経験もなく1例だけですが、画像を見て産卵痕ではと思ってしまいました(画像2と3)。如何なものでしょうか。
撮影時は気付かなかったのですが、画像2の植物の茎のボツボツが産卵痕ではないかと気になりました。産卵中のペアのものでなく、それ以前のものではないでしょうか。画像3で切り抜いてみました。
11日に避暑を兼ねて確認に行ったのですがほとんどガスで産卵は見られませんでした。天気が好くないと交尾・産卵はないのでしょうか。
手の届くような位置の植物に産卵してくれると明確に確認できるのでしょうが現状ではそれは叶わなかったです。

 産卵痕です  管理者  2019年8月16日(金) 6:26

ご投稿ありがとうございます.

体調はいかがですか.こちらはあまりの暑さ故,8月前半は観察を一時中止していました.

お写真の植物の傷は,産卵痕です.アオイトトンボはかなり固い植物にも産卵するようで,はっきりとした産卵痕ができます.近くで見ることができたなら,植物を持ち帰り,カミソリで切り開くと,卵が出てきます.

アオイトトンボなど,秋を中心に活動するトンボは,天気の変化に敏感なようです.低温によって動けなくなることを予防する反応かもしれません.こちらでは,アオイトトンボは9月中旬にならないと繁殖活動をしませんが,そちらは早いですね.

そろそろ私も活動再開しようかと考えています.

それでは失礼します.

 明日も避暑へ  権兵衛  2019年8月16日(金) 22:28

ご教示をありがとうございます。

アオイトトンボの産卵痕、次は気にして観察してみます。
当地では、明日は、38℃とか39℃とかの予想が出ていますので、山の湿地で避暑の予定です。

この陽気ですので暑さに負けてしまうと体調は好い方へは向わないですね。涼しい場所から戻ると余計に暑さが厳しく感じられ辛いです。

ところで、アオイトトンボを観察した場所はどちらかというと寒冷地になります。8月の繁殖活動もそれなりなのかもしれません。
https://www.odonata.jp/01live/Lestidae/Lestes/sponsa/index.html によりますと、潜水産卵などあるようですが、観察した限りでは水没するとは思えない植物の茎に産卵していました。
極力、継続して観察してみたいと思います。

それと、8月10日は晴れで気温は25℃。あちこちで産卵が見られました。8月11日は曇りで20℃、産卵は見られなかったです。ご教示いただきました『天気の変化に敏感なよう』に当てはまるように思いました。


 アオイトトンボの繁殖日和  権兵衛  2019年8月19日(月) 21:50

8月17日は晴れで気温は25℃。繁殖行動中でないあぶれオスを探すのが大変な繁殖日和。賑やか過ぎるのは前日までの2日間が台風の影響で悪天だったためだろうか。

8月18日は曇りで気温は22℃〜20℃。交尾中、産卵中のペアは稀。何処を見ても止まっている個体ばかり。止まっている個体は活動力が弱まっているのか、おとなしく翅をつままれていた。繁殖期でも3〜5℃の温度差の影響は大きいと思われる。
以上、8月17日と18日の報告。

お蔭様で産卵痕も明確に分かりました。
また、持ち帰り可能な手の届く植物に産卵しているのを確認してきました。虫眼鏡替わりの撮影機材の用意ができれば、勉強用に植物の持ち帰りを検討してみます。
お世話様でした。

17日の画像を4枚貼っておきます。2枚目は新しそうな産卵痕。



 アオイトトンボの数が多いですね  管理者  2019年8月20日(火) 9:03

ご報告ありがとうございます.

アオイトトンボの数が,半端ではないように見えますね.こちらでも集まっているところではそんな感じになります.アオイトトンボはまだ一月たらず待たねばなりません.

夏は完全に休養してしまいました.すずしくなってきたらまた出かけます.

それでは失礼します.

 アオイトトンボの数が半端ではなかったです  権兵衛  2019年8月30日(金) 22:49

ご推察の通り8月17日はアオイトトンボの数が半端ではなかったです。初めてのトンボですが大いに驚きました。

繁殖活動ではないですが、前回貼りきれなかった画像を2枚。

画像1 天寿?
画像2 不慮の死。

8月24、25日も避暑で山岳の湿地へ行きました。アオイトトンボの数はそれなりでした。繁殖活動も盛んでしたが、この場所の繁殖活動のピークは8月17日だったかもしれません。

8月25日、朝日の当たる前のこと。霜が降りたとも思えないのですが、露天で一夜を過ごしたアオイトトンボは白くなっていました。

画像3 朝日の当たる前。
画像4 朝日が当たると霜状の物が溶け始めた。

樹下の草で一夜を過ごしたアオイトトンボは霜除け効果があったのか白くはなっていませんでした。

明日、明後日は天気が好くないので降らなければ野周りです。湿度が高そうなので蒸し暑さとの闘いになりそうです。
翌週も好天ではないようです。山岳の湿地のアオイトトンボの観察が途中で頓挫しそうです。



 露がつくくらいすずしい?  管理者  2019年8月31日(土) 14:09

ご投稿ありがとうございます.

アオイトトンボに露がついていますが,かなり涼しいところなんですね.こちらでは,まだ,産卵場には姿も見せていません.緯度と標高が高いので今頃最盛期なのですね.露の存在で分かるような気がします.

それでは.