トンボ上科/エゾトンボ科/エゾトンボ属 検索表 3/3
05.第9腹節背棘の背側のラインが直線的で角度が大きい(a.矢印).
そのため背棘基部が幅広く見える.側刺毛は7,8本,腮刺毛は10,11本程度.肢の腿節にある2つの褐色環状斑がコントラストよく目立つ.林内や湿地内の細流など流水に生息する.・・・ハネビロエゾトンボ
− 第9腹節背棘の背側のラインが,後方にカーブを描くように曲がる(b,c,d.矢印).・・・06
var.コエゾトンボの背棘(b)は太くて立ち上がり角度も大きくハネビロエゾトンボと似ているが,やはり第9腹節のものは,その背側のラインが後方にゆるく曲がる(b.矢印).コエゾトンボは側刺毛が6本である.エゾトンボの背棘には個体変異(c,d)があって,背棘が発達している個体(c)ではハネビロエゾトンボと見間違えやすい.しかしその場合でも,角度は大きいものの第9腹節背棘の背側のラインは後方に向かって全体的にゆるくカーブしている(c.矢印).また背棘そのものもハネビロエゾトンボよりやや幅狭く先端が鋭く尖っているように見える.エゾトンボは主に湿地の生活者である.
a.ハネビロエゾトンボ,b.コエゾトンボ,c,d.エゾトンボ.
ハネビロエゾトンボ
検索キー06
06.側刺毛は6本前後である(a).北海道にだけ分布する.・・・コエゾトンボ
− 側刺毛は8本前後である(b).北海道から九州にまで分布する.・・・エゾトンボ
  a.コエゾトンボ,b.エゾトンボ.
コエゾトンボ
エゾトンボ
検索キー07
07.羽化殻全長20mm前後(a),後肢脛節の毛は長く密度も高い(c).
体長については,石田(1996)では終齢幼虫について17.9−22.7mmと記述がある.北海道の大雪山と芦別岳付近に生息し,それ以外の場所には分布しない.・・・クモマエゾトンボ
− 羽化殻全長17mm前後(b).後肢脛節の毛は短く密度も低い(d).
体長については,石田(1996)では終齢幼虫について15.0−16.5mmと記述がありクモマエゾトンボと重ならない.北海道東部及び本州の福島,新潟,岐阜,長野,群馬,栃木の各県に分布する.・・・ホソミモリトンボ
  a.クモマエゾトンボ,b.ホソミモリトンボ,c.クモマエゾトンボ後肢脛節の毛,d.ホソミモリトンボ後肢脛節の毛.
クモマエゾトンボ
ホソミモリトンボ
<< 前のページへ印刷用ページを終わる >>