<分類学的位置>
トンボ目 Order Odonata
イトトンボ科 Family Coenagrionidae
アオモンイトトンボ属 Genus Ischnura
<分布>
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岩手県以南の本州,四国,九州,南西諸島,南北大東島,小笠原諸島などに分布する.北の方ではどちらかというと海岸よりの地域に分布している.海外では,台湾,朝鮮半島,中国,そして東南アジアを経てアフリカに至る,熱帯・亜熱帯地域に広く分布する.
♂は腹部第8節全体が第9節は下半分だけが水色である.♀は多型を示し,赤橙色の胸側に腹部側面が緑色の色彩のもの,胸側が黄褐色で腹部側面が緑褐色の色彩のもの,♂と同様の色彩のものがある.このうち2番目のものはおそらく1番目のものの成熟が進んだ個体だと思われる.ただし1番目の個体が未熟かどうかは疑わしく,この色彩を持った個体が交尾をしていることはある.また雄色型♀にも微妙に色彩に変異があって,淡色部が緑っぽい色をしたものから水色がかった色をしたものまで,連続的な変異が観察できる(生体写真参照).これは日齢の進行によるものかどうかは知見がない.
♀はアジアイトトンボ Ischnura asiatica とよく似ており,同定は慎重に行う必要がある.また本種はマンシュウイトトンボ Ischnura elegans elegans にも似ているが,こちらは北海道を中心に分布しており,分布は重ならない.また,アオモンイトトンボ♀の眼後紋は,アジアイトトンボ♀と同様,日齢の進行による変化が見られる.生体写真の未熟♀では橙色の眼後紋と後頭条がつながっているが,その日齢が進行した異色型の♀では眼後紋が水色の点になっており後頭条も消失している(→アジアイトトンボのページ参照).
<生体写真>

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トンボ目 Order Odonata
イトトンボ科 Family Coenagrionidae
アオモンイトトンボ属 Genus Ischnura
<分布>
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岩手県以南の本州,四国,九州,南西諸島,南北大東島,小笠原諸島などに分布する.北の方ではどちらかというと海岸よりの地域に分布している.海外では,台湾,朝鮮半島,中国,そして東南アジアを経てアフリカに至る,熱帯・亜熱帯地域に広く分布する.
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未熟♀.神戸市.1997.8.1. / スケール:1.0cm. 100%, 200% on 150ppi.
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雄色型♀.神戸市.1997.7.19. / スケール:1.0cm. 100%, 200% on 150ppi.
<特記事項>♂は腹部第8節全体が第9節は下半分だけが水色である.♀は多型を示し,赤橙色の胸側に腹部側面が緑色の色彩のもの,胸側が黄褐色で腹部側面が緑褐色の色彩のもの,♂と同様の色彩のものがある.このうち2番目のものはおそらく1番目のものの成熟が進んだ個体だと思われる.ただし1番目の個体が未熟かどうかは疑わしく,この色彩を持った個体が交尾をしていることはある.また雄色型♀にも微妙に色彩に変異があって,淡色部が緑っぽい色をしたものから水色がかった色をしたものまで,連続的な変異が観察できる(生体写真参照).これは日齢の進行によるものかどうかは知見がない.
♀はアジアイトトンボ Ischnura asiatica とよく似ており,同定は慎重に行う必要がある.また本種はマンシュウイトトンボ Ischnura elegans elegans にも似ているが,こちらは北海道を中心に分布しており,分布は重ならない.また,アオモンイトトンボ♀の眼後紋は,アジアイトトンボ♀と同様,日齢の進行による変化が見られる.生体写真の未熟♀では橙色の眼後紋と後頭条がつながっているが,その日齢が進行した異色型の♀では眼後紋が水色の点になっており後頭条も消失している(→アジアイトトンボのページ参照).
<生体写真>
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