No.813. キトンボとオオキトンボの狂演.2021.10.14.

今日は,キトンボとオオキトンボを見に行ってきました.現地に着いたのが9:00過ぎでした.すでにオオキトンボが産卵活動を始めていました.とにかく11:00頃まで途切れることなく産卵に来ていましたので,相当数飛んでいたのだろうと思われます.言葉で示すより,今日は写真を並べて示しておきたいと思います.

▲オオキトンボの産卵,水面下に藻のようなものが生えている場所を好んでいる.▲

▲次々と産卵に来るオオキトンボたち.▲

写真を並べて気づいたのですが,みんな右の方を向いています.向かって左側が岸で,後方から日が射しています.ということは,多くのオオキトンボは,岸から池中央の方に体を向けて産卵していることになります.下の集団写真がそれを表しています.ただ6枚目の打水の瞬間は,岸の方を向いていたと思います.これだけ逆光です.

▲確かに岸の方から沖の方に向かって産卵する個体が多い.▲

オオキトンボに混じってキトンボも産卵をしていました.初めのうちはオオキトンボの方が多かったのですが,時間が経つにつれて,キトンボの数が増えてきたように思います.

▲オオキトンボに混じってキトンボも産卵をしている.左がキトンボ.▲

キトンボの方は,岸に向かって,例のように打水-打泥を繰り返して産卵することもあるので,向きは一定ではないようです.ただ,今日は,単純に打水産卵をする個体の方が多かったように感じました.オオキトンボがたくさん打水産卵しているからでしょうか.先日のコノシメトンボの観察でも,ネキトンボやコノシメトンボの数が増えて,まわりで打水産卵をするトンボがたくさんになると,キトンボも打水産卵をする個体が増えるのを見ました.キトンボの産卵はまわりに影響されるのでしょうかね?

▲オスがメスを放して,単独産卵に移行したキトンボのメス.▲

▲産卵を続けるキトンボたち.▲

10:30あたりになると,コノシメトンボが飛び始めました.数は非常に少なくオスが数頭水面を飛ぶのと,産卵ペアが1ペアでした.

▲コノシメトンボの産卵.▲

この池では,キトンボやオオキトンボが産卵する時間帯になると,ギンヤンマがたくさん集まって,産卵中のペアを捕らえようとして飛び回ります.何度もチャレンジしていましたが,今日は捕まえられるペアを見ることはありませんでした.

▲オオキトンボを追って,急旋回するギンヤンマのオス.▲

あと,写真にはなりませんでしたが,タイワンウチワヤンマ,マユタテアカネ,ナツアカネ,アオモンイトトンボなどの姿が見られました.

到着してすぐに観察を始め,まだ産卵が完全に終結したわけではない時間帯に,現地を離れました.まったく待ち時間のない効率的な観察ができました.

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