No.803. ダイサギがリスアカネを喰う.2021.8.16.

今日は,連日の雨の中,前線が南へ下がったので,北の方にトンボを見に行きました.やはり曇っていたせいでしょうか,成果はなし.といっても,ちょっとだけ日が射す時間帯があって,その瞬間にトンボたちがすがたを現しました.ウスバキトンボが縄張り活動をしたり,シオカラトンボが産卵したり,リスアカネも産卵していました.そしてヤブヤンマのオスが何度も目の前を行きすぎたり,ギンヤンマが産卵に来たりと,見ている分には退屈しない時間帯がありました.

▲ちょっと日が射したときに産卵にやって来たギンヤンマ.▲

そんなトンボたちをながめていると,ひょっこりダイサギが現れました.私の前方10mぐらいの所を忍び足で歩いて,キョロキョロしています.餌を探しているのでしょう.枯れ枝のところで立ち止まり,首を上に向けたとき何かを捕らえました.リスアカネです.枝先に止まっていたリスアカネを捕らえました.人間だとなかなか手づかみは難しいですが,いとも簡単にパクリとやったのには驚きました.

▲リスアカネを捕食するダイサギ.▲

あまりに突然だったので,カメラの準備が整わずうまく撮れませんでしたが,アカトンボがくわえられているのは分かると思います.さらに餌を探す仕草を続けましたので,ゆっくりと後を追いかけました.止まっているシオカラトンボなどを捕るかも知れません.このダイサギ私のことを無視するかのように,気にせず餌を探しています.そのとき何かをパクリとやりました.口先で何かが暴れています.写真を撮って確かめると,トカゲでした.

▲トカゲを補食するダイサギ.▲

残念ながら,その後もトンボを補食する場面には出会えませんでした.鳥専門にねらっているわけではないので,トンボを補食するシーンには意外と出会いません.そういう意味では,珍しいシーンに出会った気がしました.

短いレポートでしたが,今日はここまでです.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 パーマリンク