トンボ観察記
No.559. メガネサナエ属の観察.2017.9.3.

事情でしばらくトンボ観察に出られないので,その前に,関西トンボ談話会のトンボ観察会に出かけました.当日は台風の影響か,とても風が強く,水面に白波が立っているような状態でした.観察できたのは,オオサカサナエのメスとメガネサナエの産卵です.どちらも,ホームページの材料として手に入れたかったもので,併せてオオサカサナエメスの標本写真の撮影ができました.

まずはオオサカサナエのメスです.オオサカサナエのメスは3回見かけたのですが,多分これらは同じ個体ではないかと思っています.オオサカサナエにしては珍しく,胸側の第一黒条が途中で途切れているのです.


▲3カ所で撮影されたオオサカサナエだが,すべて胸側の第一黒条が切れている.下2枚は同じ場所.

続いてメガネサナエの産卵.合計3回産卵にやってきましたが,私はそのうち2回だけ遭遇しました.


▲メガネサナエの産卵.すべて同じ向きを向いているのは,風が左から右に強く吹いているため.

面白いことに今日はオスをほとんど見なかったのです.風が強くて嫌気がさしたのでしょうか?でもそのおかげか,メガネサナエのメスは,ゆっくりとオスに追われることなく産卵をしていました.産卵は正午近くでした.